脳を守る効果があると期待されている「成分」とサプリでの「危ない摂り方」

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2025年12月10日 08:40  マイナビニュース

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道でつまずいたり、動作が遅くなったと感じることはありませんか? 実はそれ、筋力の低下だけでなく「脳の老化」が原因です。この記事では、脳の老化について研究してきた遠藤英俊氏が人生100年時代を元気に楽しむための方法を解説した『こうして脳は老いていく』(著者: 遠藤英俊/アスコム)から一部を抜粋して紹介します。



今回のテーマは『サプリメントは上手に利用する』。

○サプリメントは上手に利用する



脳を老化から守るための栄養素は毎日の食事から摂るのが基本ですが、サプリメントを利用する手もあります。



以下は、脳を守る効果があると期待されている成分です。

○DHAやEPA



青魚に多く含まれる成分で、脳の神経細胞を健康に保ち、炎症を抑える働きがあります。

○ホスファチジルセリン



記憶や神経の働きを助ける脂質で、一部の研究では認知機能の維持に役立つとされています。

○ビタミンB群



特に葉酸やビタミンB6は、脳の萎縮を防ぐ可能性があり、加齢で不足しがちな栄養素です。

○ビタミンD



認知機能の低下リスクに関連しており、特に高齢者に不足しがちです。

○クルクミン



クルクミンは、脳の酸化ストレスを抑える可能性が注目されています。



ただしクルクミンは吸収率が低いため、ナノ化やピペリン併用など加工に工夫された製品を選ぶとよいでしょう。

○イチョウ葉エキス



血流を改善し、記憶や集中力をサポートするといわれますが、血液をサラサラにする薬との併用には注意が必要です。

○アスタキサンチン



サケやエビに含まれる強力な抗酸化成分で、脳のダメージを軽減する効果が期待されています。



これらの成分は、脳を守る効果があることが確認されていますが、サプリメントとして摂る際には、いくつかの注意点があります。



まず、薬を飲んでいる人は、サプリメントが薬に影響しないか、医師に相談することが大切です。



例えば、イチョウ葉エキスは抗血栓薬と一緒に摂ると出血のリスクが高まる場合があります。また、ビタミンDやEのような脂溶性ビタミンは、摂りすぎると体内にたまって副作用が出ることがあります。推奨量を守り、過剰摂取は避けましょう。



商品選びも重要です。信頼できるメーカーや、品質を保証する認証(例えばGMP)があるものを選ぶと安心です。



どんなに効果があると喧伝されているサプリメントでもその効果は限定的であり、また個人差もあるため、すぐによい結果が出るわけでもありません。


○『こうして脳は老いていく』(著者: 遠藤英俊/アスコム)


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  • 栄養素…まずは食べ物で摂りたい…。
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