東京・城東エリアの中古マンション価格が9年で上昇、中央区・江東区だけでなく「台東区」が躍進した理由

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2025年12月10日 11:10  マイナビニュース

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マンションリサーチは、「東京23区中古マンション価格推移と価格上昇率ランキング【2025年12月最新】」を公開した。「マンションナビ」のデータを用い、2016年11月〜2025年11月までの城東エリア(中央区・台東区・墨田区・江東区・葛飾区・江戸川区の6区)の中古マンション売買価格の推移と特徴を分析し、ランキング化した。


城東エリアは、交通アクセスが良く、「購入しやすさ」「資産性」「生活利便性」を兼ね備えたエリアとして人気を維持している。



東京23区全体の平均売買平米単価は、2025年11月時点で約114万円であり、9年前から48万円増加し、上昇基調が続いている。1位は中央区(平均売買平米単価174.0万円、9年前比上昇率106.5%)、2位は江東区(同 111.0万円、同 77.1%)、3位は台東区(同 106.0万円、同 62.5%)、4位は葛飾区(同 61.0万円、同 58.5%)、5位は江戸川区(同 65.0万円、同 48.1%)、6位は墨田区(同 91.0万円、47.6%)だった。


中央区、江東区、台東区の3区は、城東エリア全体の価格上昇を牽引している。都心アクセス性の高さや再開発による評価向上が要因となり、これら3区がエリア全体の平均単価を押し上げる大きな役割を果たしている。



墨田区(平均売買平米単価91.0万円、9年前比上昇率47.6%)、江戸川区(同 65.0万円、同 48.1%)、葛飾区(同 61.0万円、同 58.5%)は、都心近接でありながら手頃な価格帯を形成し、堅調な実需に支えられている。


東京23区における9年前との上昇率ランキング1位は港区(上昇率135.4%、平米単価247.0万円)、2位は千代田区(同 111.1%、同 207.0万円)、3位は中央区(同 106.5%、同 174.0万円)、4位は渋谷区(同 100.5%、同 190.0万円)、5位は江東区(同 77.1%、同 111.0万円)だった。



同社によると、城東エリアは、港区や千代田区の高騰市場に対し、利便性を維持しつつ費用を抑えられる「価格競争力」があるという。特に中央区は、都心3区の中では最も平米単価が低く、高い価値を提供する「ハイブリッド型市場」として評価されている。また、城西・城北エリアと比較しても、総額を抑えながら都心アクセスに優れている点が強みであるという。


さらに江東区・台東区は、文京区・豊島区などと近い平米単価帯に入りつつ、総額を抑えた購入が可能な"費用対効果に優れたエリア"といえるという。


主要3区の間取り別ニーズは、中央区は2LDKが最多(31.2%)で、共働き世帯・小規模ファミリー層が多い(中央値:9,680万円)。江東区は、3LDKが最多(40.4%)で、子育て世帯中心のファミリー向けエリアである(中央値:6,480万円)。台東区は、1R・1Kが最多(35.1%)で、単身者向けのコンパクト住戸市場となっており、流動性が高い傾向にあった(中央値:2,270万円)。(フォルサ)

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