
12月9日(日本時間10日)、米大リーグの球団幹部らが一同に会するウィンターミーティングがフロリダ州にておこなわれた。駆けつけた報道陣が気になるのは、もちろん来年3月に開催されるWBCのこと。各国代表監督がWBCについて言及する中、“大谷翔平対策”を語る監督も――。
WBC出場各国の“大谷対策”
「まずはアメリカ代表のマーク・デローサ監督。大谷選手の対策として“できればブルペンに何人か左腕を入れたい。彼が好まない角度から投げられる左腕をね”と語りました。アメリカは前回の2023年大会決勝で日本に敗れているので、今大会では雪辱を果たしたいところ。“大谷対策”にはかなり力を入れてくるのではないでしょうか」(野球専門メディア編集者)
ロイヤルズやメッツ、ヤンキースなどで活躍したスラッガー、カルロス・ベルトランは今大会でプエルトリコのGMに就任した。前回大会で優勝した日本代表を「素晴らしいチームだし、才能も豊かだ」「できれば日本と対戦したい」と称賛。ただし、大谷への対策を問われると、指を4本立て「これが何を意味するかわかるか? 敬遠四球だ!」と言い、報道陣を笑わせている。
また、ドミニカ共和国のアルバート・プホルス監督は大谷について「様子を見てみないと。そこにたどり着いたら教えるよ」と発言した。プホルス監督と大谷はエンゼルス時代の同僚。元同僚だからこその、何か秘めた対策があるのだろうか……?
ライバル国の“本気度”
WBCまであと3か月。各国の出場選手も続々と明らかになってきている。
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「アメリカは、ヤンキースのアーロン・ジャッジがキャプテンを務めることがすでに判明していましたが、ウィンターミーティングでフィリーズのシュワバー、ドジャースのスミス、オリオールズのヘンダーソン、ブルワーズのトゥラングの出場を発表。また、前回準決勝で日本に敗れたメキシコからはマリナーズのアロザレーナ、レッドソックスのデュランが出場決定しています」(前出・野球専門メディア編集者)
さらに、ドミニカ共和国はカミネロ(レイズ)やタティス、マチャド(ともにパドレス)が決定。プホルス監督はレッズのデラクレスも出場する見込みだと明かしている。なお、ドミニカ共和国は来年3月にMLBタイガースと強化試合2試合をおこなう予定だ。国費50万ドル(約7800万円)を投入するとも報じられており、WBCへの並々ならぬ熱意がうかがえる。
各国で盛り上がりを見せるWBC。日本のファンの間でも、「今回は前回に比べて、より各国の“本気度”が伝わってくる」「各国スター選手ぞろいで、こりゃどうなるかわからなくなってきたな!」「前回で日本がアメリカを本気にさせたからこその、今大会の盛り上がりだな」と関心が高まっている。
日本は大谷の出場表明に続き、佐々木朗希が予備ロースターに選ばれたとの報道も。世界各国の本気度に食らいついていけるのか、期待が高まる。
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