
【写真】大谷翔平の名言誕生の瞬間 トラウトとの熱いハグなど 前回大会の名場面を振り返り!
■大谷翔平の名言「憧れるのをやめましょう」
2023年大会を象徴する言葉と言えば、大谷翔平の「憧れるのをやめましょう」。決勝戦前、対戦相手はスター選手をそろえたアメリカ代表。名だたる選手たちとの対戦を控えた侍ジャパンのメンバーを前に、大谷が「僕から一個だけ」と切り出し発したのが、「憧れるのをやめましょう」だ。
「ファーストにゴールドシュミットがいたり、センターを見ればマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり、野球をやっていたら誰しも聞いたことがあるような選手たちがいると思う。憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」。
ロッカールームでのこのスピーチがX(旧ツイッター)で紹介されると瞬く間に拡散され、国内外から大きな反響を呼んだ。大谷の鼓舞もあり、日本は決勝で見事にアメリカに勝利。後に発売された大谷の野球人生をたどる絵本にはWBC2023での活躍も収録された。絵本の売上の一部は寄付に充てられる。
もうひとつ、大谷の練習中の“名場面”も振り返ろう。中日との練習試合の前に、打撃練習を行った大谷。次々と打球をスタンドに叩き込む姿を見た中日の選手たちの、まるで野球少年のようなまなざしが話題に。ドラゴンズが投稿した大谷の姿が映らない“憧れる側”の顔だけを映した映像は、まさかの760万回以上の再生を記録している。
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日本人の母を持ち、侍ジャパン入りしたラーズ・ヌートバー。特にWBC前半戦では、日本のピンチを何度も救う大活躍を見せた。ミドルネームの「タツジ」から「たっちゃん」という愛称でも親しまれ、陽気なキャラクターで瞬く間に日本中の心をつかんだ。ヒットを放った際に見せる“ペッパーミルパフォーマンス”はチーム内で大流行。まるで突然やってきた転校生を全員で温かく迎え入れたような、侍ジャパンの空気感そのものが視聴者をほっこりさせた。
■佐々木朗希がロッテのお菓子でお詫び
1次ラウンドのチェコ戦で、162kmの豪速球を相手選手に当ててしまった佐々木朗希。後日、当時所属していたロッテのお菓子を袋いっぱいに詰め、当ててしまったチェコ代表のウィリー・エスカラのもとに謝罪に訪れた。球団の広報X(旧ツイッター)に“和解”の2ショットが投稿され、これまた大きな反響を呼んだ。
完璧なお見舞い品チョイスに対し、包装が“スーパーの袋のまま”なのもなんかイイ。日本ではデッドボールの際に謝る文化があり、こうした振る舞いに“日本の優しさ”を感じた海外ファンも多かった。
この美談には続きがある。このときの交流がきっかけとなり、ロッテはチェコでの野球普及を支援する「チェコ ベースボール ブリッジ プログラム」を開設。チェコの選手やコーチを招き、欧州ではまだマイナーな野球を普及するための文化交流活動を行っている。国際大会が生む新しいつながりの象徴といえるだろう。
■大谷翔平&マイク・トラウトの熱い抱擁
大会前から注目されていたのが、大谷翔平(日本)と、当時エンゼルスのチームメイトだったマイク・トラウト(アメリカ)の対決。大谷が二刀流で参加したため、最高の選手2人の対決が初めて見られるのではないかとファンも熱い期待を寄せていた。ついに決勝で相まみえることになった2人は、決勝戦前のセレモニーでそれぞれ先頭に立ち、旗手として国旗を担いで登場。
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試合前には、エンゼルスが公式インスタグラムに2人の写真を投稿。そこにはそれぞれの代表ユニフォームに身を包んだ2人が、がっちり抱擁を交わす姿が収められており、「夢の共演」と大反響を呼んだ。
前回“憧れるのをやめた”相手のひとりであるムーキー・ベッツと大谷は、現在ドジャースのチームメイト。もしベッツがアメリカ代表として出場すれば、また新たなドラマが生まれるかもしれない。
引用:「野球日本代表 侍ジャパン 公式」X(@samuraijapan_pr)
「千葉ロッテマリーンズ 広報室」X(@chibalotte_pr)
「ラーズ・ヌートバー」インスタグラム(@lars_nootbaar11)
「エンゼルス」インスタグラム(@angels)

