【カーリング】吉村紗也香「絆は深い」5人の関係性を明かす 「本当に頼もしい」メンバーとは?

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2025年12月11日 15:30  日刊スポーツ

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第6エンド、吉村は笑顔を見せる(撮影・飯岡大暉)

<カーリング五輪最終予選:日本6−5ノルウェー>◇10日(日本時間11日)◇女子プレーオフ◇カナダ・ケロウナ



【ケロウナ(カナダ)=飯岡大暉】女子日本代表(世界ランク5位)フォルティウスのスキップ吉村紗也香(33)が、チームメートへの感謝を口にした。


26年ミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)最終予選のプレーオフ(PO)初戦で強敵ノルウェー(7位)を撃破。念願の五輪出場を決めた。


後攻で迎えた5−5の第10エンド。相手フォースの2投目が短くなり、最後の一投を投げずに五輪行きが決まった。試合後は涙を流しながら、チームメートと抱き合った。「1人1人にありがとうという気持ちがすごくわき上がっていた。みんなのショットがつながって、いいゲームを常に毎試合毎試合できていた。みんながピークをしっかり合わせて、自分たちの持ち味のパフォーマンスができた。本当にみんなに感謝です」と明かした。


常呂高時代の10年バンクーバー大会から五輪を目指してきた。代表決定戦には4度も出場しながら、そこから先に進めなかった。今年は9月にSC軽井沢クラブ、ロコ・ソラーレとの激戦を制して最終予選に進出。PO初戦で切符を手にして「やっとつかめた」とほっとした表情を見せた。


と、同時に「このメンバーで五輪に行きたい気持ちが強かった」と4人の仲間への思いを告白し始めた。21年にスポンサーを失う危機などを経て「この4年間、みんなでいい時も苦しい時も一緒に味わってきたメンバー。絆はやっぱり深いなと思う。信頼関係があるからこそ、いろんなことを言いあえたり、本当に本当にいいチームだと常に感じている。そのメンバーと一緒に五輪に立ちたい思いはずっとあった」。


そして「未奈ちゃんも2試合出て、本当にいい準備をして臨んで、試合に出た時は最高のパフォーマンスを見せてくれた。本当に頼もしいと思った」とリザーブ小林未奈(23)の名前を挙げた。


今大会はサード小野寺佳歩(34)が“ぎっくり腰”で2戦を欠場。小林がセカンドに入り、2戦とも白星を挙げていた。POは通常通りスキップ吉村、サード小野寺、セカンド小谷、リード近江谷の4人で臨んだ。「未奈ちゃんはベンチに座って見ていることしかできなかったんですけど、本当に未奈ちゃんの分まで、絶対に勝利をつかむんだという気持ちで最後は戦っていた」。仲間の思いを背負ってつかんだ勝利だった。

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