【阪神】ドラ1立石正広が母校グラウンドに別れ 驚きの超多忙トレも判明「しっかり整えて入る」

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2025年12月12日 05:01  日刊スポーツ

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笑顔を見せる阪神ドラフト1位の創価大・立石(撮影・足立雅史)

24時間戦えますよ?! 阪神のドラフト1位、創価大・立石正広内野手(22)が衝撃のハードスケジュールをこなしていることが判明した。11日、創価大での練習を打ち上げ。引退以降は早朝練習に始まり、都心に場所を移して門限ぎりぎりに八王子に戻ってくるという、超タイトな日々をこなしてきた。自主トレ拠点では阪神の先輩森下にも練習の心構えを聞けた。心技体とも完璧に整えて、プロの世界に飛び込んでくる。


  ◇  ◇  ◇


午前6時。真っ暗闇のグラウンドの奥から、規則正しいランニングの足音が聞こえてきた。授業の前に行われる創価大の早朝練習に、虎の黄金ルーキー立石の姿があった。外野を全力で走りながらボールを追いかけるアメリカンノックを誰よりも多い約20本こなした。気温は1度。白い息を吐いてハードに動いた。


「ちゃんと走っておかないとという意味を込めてやりました。今は全体的な筋力アップや増量よりは、機能性を考えて、ケガのないようにやっています」と涼しい顔で話した。その後はティー打撃を行い、約2時間半の練習を終えた。


4年間を過ごした母校グラウンドでの練習はこれが実質ラスト。「今が一番楽しい。あらためて大学の4年間って楽しいなと思いますね。高口コーチに毎日ノック打ってもらって、きつかったけど、いい思い出ですね」と少し寂しそうにグラウンドを見渡した。


年明けの入寮に向けて、超タイトなスケジュールをこなしている。寮とグラウンドは八王子中心部から約5キロ離れた丘の上。朝練が終わればすぐにバスや自転車で駆け降り、都心の練習施設に1時間以上かけて移動。夕方までトレーニング、打撃、データ分析などをして過ごす。寮に帰ってくるのは午後9時の門限ぎりぎり。朝練がある平日3日間は、何と15時間におよぶタイムテーブルになる。「睡眠不足といえば睡眠不足。電車で寝ています」と豪快だ。卒業への単位取得も順調で、野球に没頭できている。


都心の施設では阪神森下と一緒になることが多い。同じドラ1の先輩は当時、この時期に肉離れを起こし、出遅れた。「(1月の新人合同自主トレに)入ってから(キャンプまで)1カ月間ある。変な焦りというか、ケガにつながるハードワークは必要ない」と助言されている。張り切りすぎ注意は何より貴重な言葉だ。


「しっかり整えて(1月に)入りたいです」。抜かりない準備で心技体とも万全。キャンプインが待ち遠しい。【柏原誠】


◆阪神立石の最もハードな1日(授業がない日)


午前5時30分 起床


午前6時すぎ 八王子市の大学グラウンドで朝練習


午前8時30分 終了


午前9時 バスや自転車で最寄り駅まで移動。電車に約1時間乗って都内中心部のトレーニング施設へ


午後5時 トレーニングメニュー終了


午後7時 都内を出発


午後9時 門限に間に合うように帰寮。


午後9時 リラックスタイム


午後11〜12時 就寝


○…立石が注目の守備位置について言及した。大学2年時に一塁、3年で三塁、4年で二塁。大学日本代表で外野も守り、いずれも十分な評価を得た。「まだまだうまくなれる。二塁を頑張ってきたので勝負したい気持ちもあるし、まずは二塁とかで技術アップしたい。外野は試合だと全然違うので経験を積むことが大事。二塁以外もできたら試合に出られる可能性は上がると思います」。現状では遊撃か左翼しか空いていないが、起用の幅は広そうだ。

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