
ソフトバンク近藤健介外野手(32)が11日、原点回帰のタイトルを来季目標に定めた。福岡市内で行われた自主トレ仲間とのトークショーに参加。過去にリーグMVP、首位打者、本塁打王、打点王を獲得しているが、一番ほしいのは5度目の「最高出塁率」だと明かした。生涯出塁率4割1分7厘を誇る男が塁上を賑わせ、リーグ3連覇&連続日本一を引っ張る。
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笑顔が弾けた。近藤は「1回目にしては良かったんじゃないですか」とご機嫌だった。自主トレメンバーが集まり、福岡市内で初のトークショーを開催。鹿児島県南部に位置する離島の徳之島、天城町を拠点にする「TEAM AMAGI」はオリックス西川、ロッテ藤岡らチームの垣根を越え、総勢8人。プライベートな一面などを暴露しあった。
メンバーは口をそろえて近藤の打撃技術に敬意を示した。24年はリーグMVPを獲得。ほかにも首位打者、本塁打王、打点王と輝かしいタイトルを総なめにしてきた。そんな近藤が26年に狙うタイトルは、意外にも最高出塁率だという。生涯出塁率4割1分7厘を誇るバットマンは迷わず言った。「そこのタイトルはもう1回取りたいですし、僕自身の持ち味なので」。かえして打点を挙げるだけでは満足しない。チャンスメークもして塁上を賑わせ、相手に重圧をかける。近藤ならではの原点復帰だ。
最高出塁率は日本ハム時代の19、20年とソフトバンク移籍後は23、24年に4度獲得した。最高成績は20年の4割6分5厘。現役NO・1打者との呼び声も高い男は、来季5度目の返り咲きを狙っている。「そこがありきで他の数字だと思っている」。23年には球団新記録のシーズン109四球を挙げたが、打ちながら出塁率を挙げることにこだわる。「(四球の)数というより、打率が高ければ当然高くなるので、それなりに打たないといけない。フォアボールだけではなかなかきついので」。
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今季はリーグ2連覇、5年ぶりの日本一を成し遂げたが、心の底からは喜べなかった。腰の手術と左脇腹を痛めた影響で75試合出場にとどまり、リーグ優勝決定時は欠場、日本シリーズもセ本拠地では代打待機だった。「個人として振り返った時にはやっぱり悔しさだったり、モヤモヤした感じが残るシーズン」。今季を表す漢字は「苦」と表現した。「(来季は)幸せなシーズンがいい」。リーグ3連覇&連続日本一に必ず貢献する。【只松憲】
◆近藤の自主トレ 近藤は来年1月の自主トレも鹿児島の離島、徳之島で行う。自主トレの様子はライブ配信アプリ「17LIVE」や動画アプリの「Tik Tok」で視聴可能。2年連続の自主トレ生配信となり、近藤は「ぜひ皆さんに見ていただけたらうれしいです」と呼びかけた。
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