クレモネーゼに所属するヴァーディ [写真]=Getty Images セリエAは11日、11月の月間最優秀選手賞を発表。クレモネーゼに所属する元イングランド代表FWジェイミー・ヴァーディが初受賞を果たした。
現在38歳のヴァーディは、2012年夏にフリートウッド・タウンからレスターへと完全移籍。2015−16シーズンには11試合連続ゴールのプレミアリーグ新記録を樹立し、クラブを“奇跡”のリーグ制覇に導いた。2019−20シーズンにプレミアリーグで得点王に輝き、以降もレスターの絶対的なエースとして君臨。在籍した13年間で公式戦500試合出場200ゴール53アシストをマークし、昨シーズン限りで同クラブに別れを告げた。
今夏にクレモネーゼに加入し、自身初のセリエAに挑戦の舞台を移したヴァーディ。大ベテランの域に達してから新たな挑戦を決意した同選手は、10月25日のセリエA第8節アタランタ戦で移籍後初ゴールをマークした。すると、11月1日に行われた第10節ユヴェントス戦でも得点を記録。今月1日の第13節ボローニャ戦では2ゴールを挙げ、今季はここまで公式戦10試合出場4ゴールの成績を残している。
その活躍が認められ、ヴァーディが11月の月間最優秀選手賞を受賞。2ゴールを決めたボローニャ戦は12月に開催されたが、今回の同賞は第10節から第13節までのパフォーマンスが評価対象となっている。38歳のストライカーはアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネス(インテル)やフランス代表GKマイク・メニャン(ミラン)などの候補者を抑えての選出となった。
セリエAのCEO(最高経営責任者)を務めるルイジ・デ・シエルヴォ氏は、「ジェイミー・ヴァーディは本当に“別格”の選手だ」とコメント。「彼の歩んできた物語、偉業、そしてどんな試合でも貫く不屈の精神は、サッカーのロマンを体現している」と述べつつ、「今夏にそのチャンスを見事に掴んだクレモネーゼへの加入は、セリエAファン全体から大きな歓迎を受けた。ヴァーディはその期待に応えるように、ハイレベルなパフォーマンス、生まれ持ったリーダーシップ、そして彼を象徴する闘争心と卓越した決定力で重要なゴールを挙げ続けている」と賛辞を送っている。