
カインズは他社より販売価格が高かった場合に差額をポイントで還元する「ロープライス保証」を全国で開始した。物価高が続く中、安定的に商品を低価格で提供する狙いだ。
今回のロープライス保証では、ラップや洗剤、炭酸水などの日用品を中心とした2000を超えるアイテムが対象となる。同一市区町村の他社店舗で同一商品がより安く販売されていた場合、差額分をカインズポイントで還元する仕組みだ。
還元は1回につき最大5000ポイントで、利用には、チラシや店頭写真など他店の価格が分かるものを当日中に提示する必要がある。比較対象となるのは、他社が14日以上継続して販売している場合に限り、数量限定価格などセール価格は対象外とした。
●1995年に掲げた「ロープライス保証」とはどう違う?
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カインズは1995年にも「ロープライス保証」を掲げていた。約3000品目を対象に、他社がより低価格で販売している場合に、他店以下の価格で販売することを保証。当時は流通品を競合より安く提供する形だった。この制度は十数年続いたが、カインズがPB商品の拡大に注力するにつれ、対象商品は徐々に縮小していったという。
今回のロープライス保証では、同社のPB商品も対象に含める点が30年前との大きな違いだ。容量や仕様などをスタッフが確認し、同等品だと判断できれば割引対象とする。自社の物流や生産、オペレーション改善によって販売コストを下げ、その成果を価格に還元する仕組みを強化した。
物価上昇が続く中、生活必需品に安さを求めるニーズが高まっているという。カインズは年末に向けて高まる買い物需要も踏まえ、ロープライス保証を通じてコスパの良さを訴求する考えだ。
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