ママスタ小さなお子さんをもつママのなかには、寝る前などに絵本の読み聞かせをしている方もいるのではないでしょうか。仕事に家事に子育てに、と忙しい毎日のなかでも、読み聞かせの時間はお子さんと向き合える特別な時間ですよね。今回の投稿は、旦那さんがお子さんに絵本の読み聞かせをしたときの話です。
『娘が気に入って買った、物語ではないタイプの絵本。読み聞かせをした旦那が娘に向かって「なんだ、面白くない本」と言いました。旦那の発言に娘はポカーン。娘が可哀想です。こんなことを言う旦那さんいますか?』
娘さんのお気に入りの絵本は「ザァザァ」「ポカポカ」などの擬音と絵が一緒に描かれているもの。娘さんの年齢は分かりませんが、おそらく幼児でしょう。パパの一言にビックリするのも想像できますよね。一方でそれを聞いた投稿者さんはかなりイラっとしたようで、ママたちに意見を求めました。
言うか言わないかは別として、旦那さんの気持ちは分からなくもない
『旦那さんの気持ちも分かるけどね』
『うちの旦那も言いそう……』
コメントをくれたママたちからは、こんな意見もありました。絵本=物語をイメージする人にとっては、擬音だらけの絵本には面白さを感じにくいこともあるでしょう。ママたちの中にも、擬音語中心の絵本を初めて手に取ったときに「え? これが面白いの?」と戸惑ったという方も少なくないかもしれません。
普段はママが読み聞かせをしている家庭では、旦那さんがお子さんが好きな絵本を把握できていない可能性も。旦那さんも初めて出合った絵本に、思わず心の声が漏れ出てしまったのかもしれません。
信じられない。旦那さんの意見は求めていないよ!
『人様の旦那さんに対して申し訳ないけれど、馬鹿なの?』
『それこそ「それってあなたの感想ですよね」と、旦那さんに言ってやりたい』
『どう感じるかは勝手だけれど、子どもに言うのはナシ。子どもは自分自身が否定されたと感じると思う。子どもが気に入っている本なら、なおさら。本を読む楽しみを奪うようなものだと思う』
ママたちから多く寄せられたのは、「子どもに直接言うのはあり得ない」という意見でした。絵本を読んでどう思うかは、人それぞれですが今回の絵本は子ども向けに作られたもの。大人が面白いかどうかを考えて作られてはいないのでは? しかも今回はお子さんが気に入って選んだ絵本なのです。それを「面白くない」と言われてしまったら、お子さんは自分を否定されていると感じるのではないでしょうか……。
自分の好きなものを誰かに否定されるのは、大人でも悲しいものです。大人であれば反論したり、好きな理由を説明したりすることもできますが、小さなお子さんにはそれが難しいでしょう。だからこそ、子どもに対してはより慎重に、丁寧に接することが大切だと言えます。
旦那さんに欠けた視点。子どもの「好き」を受け入れること、つまり…
ママたちからは、アドバイスもいくつか寄せられました。
『「面白いよ! このよさが分からないなんて!」と突っ込めばよかった』
お子さんの気持ちを考えると、その場ですぐに旦那さんの発言をフォローするのは有効だったかもしれません。ママがしっかりフォローすることで、「分かってくれる人がいる」とお子さんも安心できるのではないでしょうか。
『「子どもは、こういう本が面白いんだよ。感情豊かに読んであげると、もっと喜ぶよ」と教えてあげる』
どうしたらお子さんが喜ぶかを、旦那さんに教えてあげるという意見もありました。子どもの成長段階に合わせて、子どもが好む絵本は変わっていきます。それに、読み方ひとつでお子さんのリアクションも違ってくるでしょう。せっかくの読み聞かせの時間ですから、お互いに楽しめることが一番です。そのためには旦那さんが、絵本の内容よりもお子さんの様子に注目するなど違う楽しみ方を見つけられるといいのかもしれません。
『自分の考えを言うのではなくて「これが好きなの?」と娘の意見を聞ける父であってほしいと思う』
自分の意見を押しつけるよりも、お子さんがなぜ好きなのか意見を聞けることが大切との意見もありました。この先、親が子どもの好きなものを理解できない場面も出てくるかもしれません。そのときに一方的に親の考えを押しつけるだけではなく、子どもの意見に耳を傾けることで、親子の信頼関係を築く助けになるのではないでしょうか。
読み聞かせの後の旦那さんの発言に唖然としたという投稿者さんの今回の投稿。今後のためにも投稿者さんは、ママたちのアドバイスを参考にしつつ、素直に旦那さんに気持ちを伝えてみてはどうでしょう。旦那さんが自分の行動の影響や違った読み聞かせの楽しみ方に気づき、2人の読み聞かせの時間が、今よりもっと楽しいものになるかもしれません。
文・佐藤さとな 編集・すずらん イラスト・Ponko
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