【ショートトラック】全日本で異例の再レース「25年で初めて…」接触&転倒→20分後に再決勝

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2025年12月13日 16:26  日刊スポーツ

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男子1500メートル決勝で滑走する選手ら(撮影・前田充)

<ショートトラックスピードスケート:全日本選手権>◇13日◇第1日◇東京・辰巳アイスアリーナ◇男子1500メートル決勝



来年2月のミラノ・コルティナオリンピック(五輪)代表選考会を兼ねた全日本選手権男子1500メートル決勝で、異例の再レースが行われた。


林康生(中京大)と松林佑倭(アリエ・シャルパンティエ)が先頭争いを繰り広げていたが、最終周の第2カーブでアクシデントが発生。2番手の林康生が内側から先頭の松林を抜こうとして激しく接触し、両者が転倒した。その間に3番手だった岩佐暖(きらぼし銀行)が1着でフィニッシュしたが、レース後に林康生へペナルティーが通達された。場内アナウンスでは「ストレートでリーティングに達していなかった内側の選手が、外側の先行選手にスペースを譲らなかったペナルティー。この件に関してはイエローカードが発生しています」と説明。再レースが行われると発表されると、場内からは「えぇ」とどよめきが起こった。


20分後の再レースは、林康生が除外されて実施。異例の事態とあり、会場内の実況者から「25年目で生まれて初めてであります」とアナウンスされた。


異様な空気の中で始まった再決勝は、松林と林康生の兄・林伊吹(トヨタ自動車)が激しい先頭争いを繰り広げ、2人はほぼ同着でフィニッシュ。しかし今度は、林伊吹が接触でペナルティーと判定された。場内では「残り2周回のホームストレート、林伊吹選手が腕での妨害行為によりペナルティーがあった」と説明。これにより、松林の優勝が決定した。


1度目の決勝で1着入線だった岩佐は、2度目のレースで5位。異例の再レースにより、優勝は“幻”となった。【藤塚大輔】

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