写真 アイウェアを中心としたスポーツ&ライフスタイルブランドの「オークリー(OAKLEY)」が、契約アスリートであるスノーボードの平野歩夢選手のシグネチャーゴーグル発売を記念し、トークイベントを開催した。平野選手は、12月12日に中国・張家口で行われたワールドカップ(W杯)初戦で優勝し、2026年2月のミラノ・コルティナ冬季五輪出場が確実視されている。「今回の五輪には、(練習の時間だけでなく、食事や睡眠など)生活の全てをかけて取り組んでおり、それを通して新しい自分に向き合えている。コンディションはかなり仕上がってきている。気持ちを切らさず五輪に臨みたい」と平野選手。
オークリーは、4歳でスノーボードを始めた平野選手が子どもの頃から親しんできたゴーグルブランド。「シグネチャーモデルを出すのは夢だった」といい、愛用モデルのLine Miner™(ラインマイナー)をベースに、1980〜90年代のオークリーのアーカイヴ製品をイメージしたシルバーカラーのフレームを採用した。ストラップのモノクログラフィックは、「命」という文字をテーマにデザインしたという。
命に込めた意味を聞かれた平野選手は、「スノーボードに対する思いと人生に対する思いが入り混じっている」と、抽選で選ばれたファン20人を前にコメント。「ハーフパイプでトップに立ち続けるには、常に新しいトリックのアイデアを出さないといけない。4〜5年かけて1つのトリックを作っていくが、(競技の高難度化が進み)ケガのリスクは年々高まっている。新しい技という見えないもののために日々練習に明け暮れ、いつ命を落とすか分からないような状況だ。命懸けでスノーボードに取り組んでいることと、一方で、そんなふうにスノーボードができる日々は当たり前のものではないという感謝の気持ちもある。子どもも生まれて、自分だけのものではない人生もスタートした。そういった、いくつもの意味を込めている」と続けた。
W杯で披露した新トリックについて聞かれると、平野選手のかつての代名詞的なトリック“クリップラージャパン”の進化版だと明かし、「練習では何度も頭から落ち、大会で失敗したこともある。トラウマだったが、W杯1戦目で人とは違う滑りをしたいと思ってトライした」と話した。
シグネチャーゴーグルは、オークリーの公式オンラインストアや直営店、全国の正規取扱店で販売している。価格は2万8820円。平野選手は、北京冬季五輪スノーボード男子ハーフパイプの金メダリスト。
◾️オークリー:公式オンラインストア