
来月下旬、中国に返還される予定の上野動物園のパンダ「シャオシャオ」と「レイレイ」。お別れを前に、「ひとり1分程度」と制限を設けた観覧が始まり、開園前からおよそ1600人が列を作りました。
“日中友好の象徴” 新たな貸与は未定“さよなら”が決まった、上野のパンダたち。その愛らしい姿を一目見ようと、動物園には、多くの人が詰めかけました。
パンダを見に来た人
「お別れを言いに来ました。ありがとうって、そして元気でねって。(パンダの)子どもたちが、また上野に来てくれるとすごくうれしいな」
1月下旬に中国へ返還されることが発表された、「シャオシャオ」と「レイレイ」。その発表から一夜明けた16日。
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記者
「開園30分前にもかかわらず、上野動物園の前にはたくさんの人が並んでいます」
開園前には、約1600人が列を作りました。
パンダの観覧は、係員の誘導に従って、ひとり1分程度で移動する形に。それでも訪れた人たちは、“かわいい瞬間”をカメラに収めようと、夢中でシャッターを切っていました。
パンダを見に来た人
「ニュースを見て、もうパンダが見られないかもしれないと思って、朝早くから並んで見に来ました」
パンダを見に来た家族
「かわいかった」「こわかった」
「見るまで2時間かかりましたけど、せっかくパンダに会いに来たので」
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“日中友好の象徴”となってきたパンダ。2頭が返還されると、約50年ぶりに国内からいなくなります。
都と上野動物園は、中国側に新たなパンダの貸与を求めていますが、現段階で具体的な回答はないということです。
この“別れ”に上野の街は…。
動物園の近くで、土産やパンを販売する店では、ある看板商品が品薄に。
米よりパンだ!? 江連麻夫さん
「(パンは)本来4種類あるが、ここのところ人気があって、ほとんど完売ですね」
パンダ好きにはたまらない「パンダパン」。先週からじわじわと客が増え、この日は正午ごろに、ほぼ売り切れました。
客
「きょうパンダを見に来た。立ち寄ったら最後の1個だったから、これは買わなきゃと」
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店は17日から販売する数を増やすほか、1月下旬、パンダが返還されたあとも、「パンダパン」を売り続ける方針だといいます。
米よりパンだ!? 江連麻夫さん
「上野はパンダがアイドル的、象徴的なもの。パンダが中国に返還されたとしても、私たちは看板を変えるとか、商品(販売)をやめることは一切ない。必ず(パンダが)戻ってくるだろうと信じているから」
多くの人が別れを惜しむ、“上野のアイドル”たち。パンダの観覧は、23日からは事前予約制に、1月14日以降は、事前申し込みによる抽選制になります。

