初めての人こそ試してもらいたい! 今から始める「ふるさと納税」

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2025年12月19日 18:31  BCN+R

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 年末になるとよく聞く「ふるさと納税」。気になってはいたものの、「難しそう」「調べるのが面倒」と後回しにしていたら、あっという間にまた12月…という人も多いのでは? 実は著者もその一人。しかし、去年の12月、意を決して“駆け込みデビュー”してみたら、思った以上にサクッとできて拍子抜け! そこで今回は、今年こそ始めたい人のために、最新トレンドと始め方をやさしく解説します。

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●気づいたら12月!? 今年は“前倒し組”も増えたけど、もちろん今からでも間に合う

 例年なら「12月入ったらやらなきゃ!」と焦り出す人が多いふるさと納税ですが、今年は少し様子が違います。SNSでも「もう寄付した!」「今年は早めに動いた!」という声が増えていて、実際、寄付のピークが前倒しになっていると言われています。

 その理由の一つが、2024年6月に、総務省がふるさと納税サイトにおいて、寄付額に応じた独自の「ポイント付与」を25年10月以降、全面的に禁止する告知したこと。このルール変更の決定を受け、「お得なうちに」と9月末までに駆け込みでふるさと納税する人が増えたのです。

 とはいえ、あくまで「ポイント付与」が禁止されただけで、寄付すると節税効果が得られるふるさと納税の制度自体は変わっていません。だから、今からでも全然遅くありません!

 実は著者は、昨年の年末にふるさと納税に挑戦した“ギリギリデビュー組”のひとり。「今さら聞きづらい…」「仕組みを知らないって言いにくい…」とモヤモヤしていたけれど、思い切ってサイトを開いたら拍子抜け。スマートフォン(スマホ)1つでサクッと寄付、返礼品も届いて、控除もされる。気づけば「こんなに簡単なんだ!」と満足感しか残らない制度でした。

●そもそも「ふるさと納税」ってどんな制度?

 名前だけ聞くと「自分の地元(ふるさと)にお金を払うの?」と思いがちですが、実際はもっと身近で便利な仕組みです。

応援したい自治体に寄付すると、翌年の税金が控除される

 ふるさと納税は、対象の自治体へ寄付すると、翌年の住民税・所得税が控除される制度。寄付した額のうち2000円を超えた分が控除されるため、「実質2000円で返礼品がもらえる」とよく言われます。

実質「税金の前払い+お礼の品」

 仕組みをざっくり言うと税金の前払い+地域の名産品などのお礼=お得! というイメージ。お米やお肉、海鮮、果物、スイーツなど食べるものを返礼品に選ぶ人が多く、家計的にも助かります。

「自分のふるさと」でなくてもOK

 名前は“ふるさと”ですが、寄付先は全国どこでもOK。「アニメ・ドラマの聖地など、推しの自治体を応援する」「旅行で立ち寄ったまちに寄付する」「返礼品のお得度で選ぶ」など選び方はさまざま。

楽しみながら節税できるのが、一番の魅力

 返礼品の豪華さや種類の豊富さもふるさと納税の醍醐味。最近は食品以外にも、家電・美容機器・体験型・ギフト券・日用品などが増え、選ぶ時間すらワクワクさせてくれます。

●やってみたら驚くほど簡単! ふるさと納税の流れ

 「気になるけど、手続き複雑そう…」と思う気持ち、とてもわかります。でも実際はアプリ登録やネットショッピングと同じくらいシンプルです。

まずは上限額をチェック

 寄付しても控除される金額には“上限”があります。ふるさと納税サイトでは、年収や家族構成を入力するだけで上限額の目安を教えてくれるので、ここだけは最初に確認を。

返礼品 or 自治体を選ぶ

 「楽天ふるさと納税」「さとふる」などのふるさと納税サイトを見ると、ふるさと納税を実施している自治体は多数あるとわかるでしょう。返礼品は、食品以外にも、宿泊券、体験型、ギフト券、日用品など無限大。クチコミやレビューを見ながら選べます。

クレジットカードなどで決済

 オンラインショッピングと同じ流れで寄付できます。決済に使うカード利用額に応じたポイント還元は「ポイント付与禁止」の対象外ですが、ふるさと納税サイトや決済サービスごとに事前に必ず確認を。

「ワンストップ特例申請」なら確定申告は不要

 確定申告が不要な会社員は「ワンストップ特例申請」の利用が便利。寄付した自治体から届く申請書に記入して返送するだけで、確定申告なしで控除が受けられます。ただし、寄付先は5自治体以内の場合に限ります。また、申請書は翌年1月10日までに返送となるので、注意が必要です。

 一部のふるさと納税サイトは、紙の申請書の返送が要らない「ワンストップ特例申請(オンライン申請)」にも対応しています。また現在、ほとんどのふるさと納税サイトが確定申告時に必要な「寄附金控除に関する証明書の電子データ(XMLデータ)」の提供を行っています。どちらかを利用すれば、ふるさと納税時に必要な手続きがスマホまたはPCで完結します。本当にサクッとできて「もっと早くやれば良かった…」と思ったほど!

●最新トレンド!ふるさと納税が“もっと身近”に進化

 ふるさと納税は年々アップデートされ、使いやすく・選びやすく・楽しみやすくなっています。最近の注目ポイントはこちら!

人気スーパー「ロピア」の返礼品がスタート

 コスパの高さで知られるスーパー「ロピア」が返礼品に登場し、お肉や加工品、人気のピザなどが選べるように。ほかにも「ポイント付与禁止」となった10月以降、それまでなかった返礼品が続々と登場しています。

旅館・ホテル・温泉で使える“旅行券系”が急増

 ふるさと納税で泊まれる旅館・ホテルも続々と増加。北海道・沖縄・京都・箱根・熱海など観光地の宿泊券は毎年人気で、家族旅行の費用を少し軽くできると好評です。最近は「全国で使える旅行ポイント」形式の返礼品も増え、選択肢が広がっています。

家電・美容・ガジェット系が人気上昇

 食べ物だけではなく、コーヒーメーカー、ヘアドライヤー、美顔器、スチームアイロン、調理家電、ポータブル電源など、家電好きには嬉しいラインアップも豊富です。

ギフト券・電子クーポンが急拡大

 使いやすさで人気なのがギフト券系。地域で使える商品券だけでなく、アプリと組み合わせて使う電子クーポン(デジタルクーポン)も増えていて、スマホだけで利用可能。外食や買い物で“ちょっと贅沢”に使う人も増えています。

SNSで話題の「推し活返礼品」

 寄付で地域の文化事業を応援するなど、「推し活×ふるさと納税」という新しい楽しみ方も話題です。

・推しの地に寄付

・推しの聖地の宿泊券をもらう

 推しの舞台となった自治体に寄付して、旅行のついでに聖地巡礼という流れも定番になりつつあります。

●今からでも間に合う! 今年こそふるさと納税デビュー

・年内12月31日までに寄付すれば来年の住民税に反映

・難しそうに見えて、実はスマホで完結

・返礼品選びが楽しく、オンラインショッピング感覚

・ギフト券や旅行券など“使いやすい返礼品”が続々登場

 ふるさと納税は、知れば知るほど「やらない理由がない」と感じる制度。2025年の締めくくりに、今から、ふるさと納税を始めてみませんか?

武田千冬

 美容誌や女性ライフスタイル誌、コスメのクチコミメディアで10年以上の編集・ディレクター経験を経て、現在は美容やライフスタイル領域をメインに活動するフリーライターに。2025年春に第一子を出産し、妊娠・出産・子育てなど女性のライフステージに関連するカテゴリでも実体験をベースにコラムなどを執筆。

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