
(左から)パーソナリティの山崎怜奈、藤田晋さん
◆「この1年半で一番頑張ったのは“執筆”」
れなち:11月19日に藤田さんの著書『勝負眼「押し引き」を見極める思考と技術』が文藝春秋から出版されました。勝負強さの部分、駆け引き、押し引き、特になんか耐えるみたいな部分も含めて13万字くらい書かれていまして、濃度が濃くて濃くて……。
藤田:これは、そもそも1年半前から週刊文春で連載していたんですけど。
れなち:「リーチ・ツモ・ドラ1」という連載を加筆修正されて。
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れなち:だから、お忙しいなかでそれをゼロから全部(執筆された)。
藤田:はい。この1年半で一番頑張ったのは“執筆”じゃないかなっていうくらい書いたので。
れなち:しかも、ある意味、自分がやっていることをちょっと客観視して「この言葉の使い方だったら伝わるな」っていうふうに選んで書いていらっしゃるじゃないですか。
藤田:社長って、自分の言いたいことをバッと書きがちなんですけど、やっぱり、人に読んでもらわなきゃいけないし、「分かるように書かなきゃいけない」っていうのはあって、そういう意味でも頑張ったので。「読みやすい」って言ってくれる人が多いんですけど、それは本当にうれしいです。
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藤田:でも、しゃべるよりも書いたときのほうが、やっぱり、自分の言いたいことが伝えられるっていうのがありますし、この本に至っては、毎週締め切りがくる週刊誌の連載なので、そういう意味では本当に自分をさらけ出したつもりです。なので、「読んでいます!」って言ってくれるとうれしいんですけど、自分の内面もすべて見られたような気持ちになります(笑)。
◆藤田晋の“仕事観”
れなち:藤田さんの世代とZ世代、私もZ世代にギリギリ該当しているんですけれど、「全体にリスクをかけてしまうことはすごく怯えるけれども、逆に挑戦できるチャンスのときに怖気づいてしまう」というような、その価値観の違いみたいなところも書かれていましたけれども、そういうのは世代によって感じるものですか?
藤田:本のなかでも書いたのは、僕らも飽食の時代のなかでスタートしているんですけど、満たされているので“何かを得たい”というモチベーションよりも、“恥をかきたくない”“迷惑かけたくない”とか、下から火で炙られるようなマネジメントのほうが頑張るっていう。自分自身もそうしてきたし、今の若い世代もそう感じますね。
れなち:そこって(いつの時代も)変わらないですか? 若い人は、みんなそこを通るんですかね?
藤田:いや、僕よりもっと上の世代になると、やっぱり、高い夢や目標を叶えるために、すごく頑張れる人が多いと思います。
れなち:それこそ先日、高市(早苗)首相の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が、今年の「新語・流行語大賞」年間大賞に選ばれましたが、藤田さんも「働いて働いて……」どころじゃない働き方をずっとされているじゃないですか。
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れなち:本当ですか?
藤田:本を読んでいただいたらわかる通り、「どれだけ時間あるんだよ」っていうくらい多趣味なので(笑)。
れなち:多趣味ですけど、それを藤田さんの人間性をつくるものとして余すことなく吸収しているような。
藤田:まあ、麻雀も「M.LEAGUE(Mリーグ)」というのを立ち上げましたし、ヒップホップもABEMA(インターネットテレビ)の主要ジャンルになっていたり、競馬も「ウマ娘 プリティーダービー」をやっていたり、結構(趣味が)仕事につながっているのはあるので。だから、僕が趣味で遊んでいても、社員はなんとなく仕事として見てくれるようになりました。
れなち:自分からそう仕向けなくても(笑)。
藤田:“仕事の関係なのかな?”と思ってくれるようになりました(笑)。
<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月〜木曜 13:00〜14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
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