【ラグビー】京産大“サヨナラ勝ち”呼んだ「アイコンタクト」12度目挑戦、悲願決勝へドラマ起こす

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2025年12月20日 18:54  日刊スポーツ

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京産大対東海大 後半、奈須貴大(右から2人目)のトライが決まり喜ぶ京産大フィフティーン(撮影・石井愛子)

<全国大学ラグビー選手権:京産大26−24東海大>◇準々決勝◇21日◇ヤンマースタジアム長居



京産大(関西2位)が東海大(関東リーグ戦1位)を大逆転劇で下し、5大会連続の4強入りを決めた。


19−24で迎えた後半40分にSO奈須貴大(4年=光泉カトリック)が中央にトライを決めて追い付くと、同41分にSH高木城治(3年=東福岡)がキックを決めて逆転。3回戦に続く劇的勝利で準決勝進出を決めた。来年1月2日の準決勝は早大と帝京大、明大と京産大がぶつかることになった。


   ◇   ◇   ◇


2戦連続の“サヨナラ勝ち”で京産大が準決勝に駒を進めた。


後半40分、モールで押し込んでから中央に送り、最後はSO奈須が持ち込んだ。敗戦間際での同点トライに京産大フィフティーンは喜びを爆発させた。


勝利を呼び込んだのは、サインをおとりにしたプレーだった。奈須がボールを受ける前、SH高木は別の選手がトライを狙うサインを出した。しかし状況を見て「いける」と判断した奈須は、自ら飛び込むことを決めた。これに高木が対応。「アイコンタクトしたら行きたがっていたので、早めに放った」。受けた奈須は「絶対(トライを)取れる自信があったので、自分で行った」という言葉通り、結果で応えた。


14日に慶大と戦った3回戦でも、後半37分に追い付かれながら同40分に逆転して勝ち上がった京産大が次に目指すのは、ここで得た勢いでの鬼門突破だ。これまで11度準決勝に進出しながら、決勝進出はなし。5大会連続の準決勝に向けて、広瀬監督は「本当によく頑張ってくれた。何とかベスト4の壁を突破したい」。ドラマを起こし続ける赤紺の男たちが、悲願の決勝進出もつかみ取る。【永田淳】

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