「同棲を始めたらモノが倍増」 “片付かない家”にインテリアのプロが手を加えると…… スッキリ整った部屋に「さすがプロ!」「素敵なお部屋になりましたね」

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2025年12月20日 20:15  ねとらぼ

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ねとらぼ

同棲を始めてモノがあふれたお部屋

 同棲を始めたらモノが増えてあふれてしまい――インテリアの悩みを専門家が解決する動画が20万再生を超え、反響を呼んでいます。


【画像】プロの手で片付いた部屋を見る


同棲でモノが増えて……

 動画を投稿したのはインテリアブランド「Re:CENO」。「センスがなくても、お部屋づくりは楽しめる」というメッセージを掲げ、家を整えるヒントを発信しています。


 話題の動画は、顧客やスタッフの自宅を訪ねてインテリアをアップデートする「出張コーディネート」企画の一環。店舗スタッフの岡野さんが1年半ほど住んでいる2DKのお部屋が舞台です。


 一人暮らしをしていた部屋に彼が移ってくる形で同棲を始めたという岡野さん。2人暮らしになって、ここからどう部屋を仕上げていこうか頭を悩ませているところで、リビングとダイニングをコーディネートしてほしいそうです。築古で和室っぽい雰囲気のリビングには大きなソファとテレビボード、ダイニングはテーブルセットと2人で持ち寄った4つもの棚が置かれています。


 具体的に岡野さんが悩んでいるのは、「同棲によってモノの量が2倍になって、部屋がモノで溢れてしまっている」こと。彼は靴店で働いており、靴が多くて下駄箱はパンク状態。ダイニングには靴を入れたラタンのボックスが積まれています。


 もう1つの悩みが、それぞれ持ち寄った家具を使っているので、雰囲気に統一感がなく見た目がごちゃついていること。リビングとダイニングのテイストも合わせたいといいます。


 Re:CENOのバイヤーの大場さんは、これらの悩みを踏まえつつ、岡野さんの理想である「すっきりとした北欧ヴィンテージの落ち着けるお部屋」をテーマに部屋をコーディネートします。


見せる収納から隠す収納に

 完成した部屋を見て、岡野さんは「すごい!  めちゃめちゃスッキリしました」と感激。ソファなど大きな家具の配置は変わっていないのですが、広々としてスッキリと見えます。


 大場さんによると「モノがあふれた部屋をスッキリさせる」ポイントは3つ。1つ目は「見せる収納」はやめて「隠す収納」にすること。ビフォーの部屋は4つの棚全てが中身が見えるオープン収納になっていました。オープン収納は手に取りやすいメリットがありますが、中身が見えるので部屋が散らかって見えがち。


 このため、アフターの部屋ではダイニングに扉付きの収納を取り入れて、中身が見えない収納(隠す収納)と見せる収納を半々に。食器などは大きなユニットシェルフを設置して1カ所にまとめています。ビフォーは棚の大きさなどがまちまちでバラバラの印象だったのを、アフターでは大きな収納にまとめることでスッキリした印象になっています。


視線を通す

 2つ目のポイントは「視線を通す」こと。ダイニングとリビングの仕切り戸を取り払うことで、部屋の奥まで視線が抜け、空間をより広く感じられるようになっています。ダイニングセットは壁際に寄せてリビングへの動線を広く取り、リビングの窓はカーテンをブラインドに変えることでよりスッキリした印象に。


 リビングは座って過ごす時間が長いため、目線の高さより上は、視線が抜けるようにしています。圧迫感を出さないよう、リビングには大きな収納家具は置かずに視線の抜けを優先。抜け感の出るガラス素材のフラワーベースも装飾に取り入れています。


片付けが苦手な人へのおすすめのテクニック

 3つ目のポイントはアイコニックなものを1つ取り入れて、一気にまとめるというテクニック。アフターでは、リビングの壁に70×100センチの大きなアートを飾っています。小さなものを複数並べると分割された印象になりますが、大きなアートで視線を1カ所に集めることでまとまって見えるといいます。同様にダイニングには視線を引きつける球形の照明「バブルランプ」を吊り下げています。


 また収納力をアップさせるため、寝室の壁面にキャビネット収納を配置。その後ろに、外したリビングとダイニングの仕切り戸を隠しています。玄関近くにはキャビネットを置いて、あふれていた靴を収納しました。色は空間に開放感を与える白をチョイスしています。


 また、大場さんは片付けが苦手な人へのおすすめのテクニックとして、ダイニングに「トローリー」を置くことを勧めています。テーブルに置きっぱなしにしがちな細かな生活用品をカゴやシェーカーボックスに入れてトローリーに置くことで、モノを手軽にしまえて片付けのハードルが下がります。


雰囲気の統一感を出す

 2つ目の悩みは「持ち寄った家具を使っているので世界観がばらついている」問題。岡野さんはスチールなどの素材を使った家具、彼は明るめのブラウンの家具が多く、混ざると落ち着かない印象になっていたといいます。


 大場さんは、家具のテイストが混ざる場合はまず理想のイメージを言語化して明確にすることを勧めています。岡野さんの理想の部屋のイメージ写真には「名作のアイテムがある」 「家具の色はヴィンテージレッド」 「白い壁とグレーの床」 「ヴィンテージの中にモダンな雰囲気が混ざっている」という共通項があり、それに沿った家具やアイテムを選んでいます。


 部屋にモダンな要素を入れるためにダイニングの床にはグレーのタイルを敷き詰めて雰囲気を変え、家具はヴィンテージレッドカラーに絞ります。手持ちのダイニングテーブルとテレビボードは残しながら、色が異なる収納家具はなくして、テーブルライトやアートフレームなどもヴィンテージレッドで統一感を持たせています。これによりテイストが合っていなかったリビングとダイニングに統一感が出ました。特定の要素を部屋の中で繰り返すことによって、まとまりが生まれる「レピレーション」というテクニックです。


 さらに「スッキリ」という理想イメージをかなえるため、重さと軽さのバランスを整えて仕上げます。ヴィンテージレッドの家具はどっしりとしていて重たくなるため、面積の大きなものは白を取り入れ、装飾や照明はガラスや白など抜け感のあるものを選択。ダイニングは床のグレー、シェルフの白でスッキリさせた空間をヴィンテージレッドのテーブルで引き締めています。リビングも同じように、白の入った北欧風の雰囲気のアートを飾り、ソファのクッションも白系で統一しています。


「我が家もやってほしい」

 モノが溢れていた部屋がすっきりと洗練された雰囲気に見事に変身。専門家のテクニックに「素敵なお部屋になりましたね」「さすがプロ!と唸りながら見入ってしまいました!」「我が家もやってほしい」などのコメントが寄せられました。


 Re:CENOはYouTubeで「インテリア講座」などを展開しているほか、InstagramやTikTokなどでもためになるインテリア情報を発信中。また、インテリアのセオリーなどを掲載した書籍『ナチュラルヴィンテージで作る センスのいらないインテリア』も販売されています。12月26日には2冊目となるインテリアの教科書『ふつうのお家を、美しく。』が発売予定となっています。


動画提供:Re:CENO




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