
<フィギュアスケート:全日本選手権>◇20日◇第2日◇東京・代々木第一体育館◇男子フリー
幼なじみの3人が、待望の表彰台そろい踏みだ。ショートプログラム(SP)首位発進の鍵山優真(22=オリエンタルバイオ/中京大)が大会2連覇を飾り、同学年の佐藤駿(21=エームサービス/明治大)が2位。年齢は最年少だが、小学生の時から戦友としてライバル関係を築いていた三浦佳生(20=オリエンタルバイオ/明治大)が3位に入った。
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優勝した鍵山は、来年2月に開幕するミラノ・コルティナ五輪(オリンピック)代表に即内定。佐藤は決定的、三浦は今季のベストスコア上位3人に食い込んでいた中で、五輪代表の最終選考会を兼ねた大一番で初の「台乗り」となる銅メダルを獲得し、濃厚となった。
3人は幼少時から仲が良く、上位を争ってきた。横浜や埼玉、東京を拠点に活躍し「関東3羽がらす」と幼少時から騒がれてきた。右腕を突き上げた記念撮影ポーズの体勢から「卍(まんじ)ボーイズ」とも呼ばれ、見守ってきたファンも“胸熱”と盛り上がっている。
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最近も人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクター、ホゲータをおそろいで購入して、誰かにミスが出ればメンタルを支え合うなど「ホゲータ三銃士」の異名も取る。良好な関係のまま全員でシニアに上がり、ついには最高峰全日本の表彰台を独占した。
鍵山は史上初の父子連覇も達成。1991年から3連覇した父正和コーチ(54)と記録は残したが、ミスが出て悔し涙を流す異例の光景が広がった。
佐藤は19年のジュニアGPファイナル王者で、鍵山よりも先に世界一を経験。三浦は23年の4大陸選手権を、ネーサン・チェン(米国)の最年少優勝記録(17歳9カ月)を更新する大会史上最年少優勝(17歳8カ月)を成し遂げており、全員逸材だった。
鍵山は個人、団体ともに銀メダルだった22年の北京五輪に続く2大会連続の切符は手にしている。佐藤と三浦は、代表なら初。男子3枠は21日の全競技終了後に発表される。
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