若手の報連相、ベテラン社員の約4割が「少ない」と回答 若手社員の本音は?

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2025年12月22日 05:10  ITmedia ビジネスオンライン

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「世代で異なる報連相の認識ギャップ」に関する調査を実施

 オフィスリノベーション事業などを展開するイデックスビジネスサービスは、入社1〜3年目の若手社員と入社10年目以上のベテラン社員を対象に「世代で異なる報連相の認識ギャップ」に関する調査を実施した。その結果、ベテラン社員の約4割が若手社員の報連相の回数が少ないと感じていることが分かった。


【画像】若手社員の報連相の回数に課題を感じるか


 ベテラン社員は、若手社員の報連相の回数について「少ないことに課題を感じる」(38.9%)人が最も多く、「多いことに課題を感じる」(13.1%)、「特に課題は感じない」(48.0%)が続いた。


 報連相の内容や伝え方では「必要な情報が抜けていることがある」(29.6%)、「報連相のタイミングが遅い・ずれている」(25.0%)、「主観的な表現が多く、事実が分かりにくい」(20.0%)が上位に挙がった。


 若手社員とのやりとりで、チャットツールよりも通話や対面の方がスムーズだと感じることについては「頻繁にある」(19.6%)と「時々ある」(40.9%)を合わせると、ベテラン社員の約6割が通話や対面の方が意思疎通しやすいと感じていることが分かった。


●若手社員はどう思っている?


 では、若手社員はどう思っているのか。若手社員が上司や先輩に報連相を行う手段として最も多かったのは「対面での会話」(76.2%)だった。Slack、LINE WORKSなどの「チャットツール」(35.7%)、「電話」(音声通話、30.1%)が続いた。


 上司や先輩に相談するタイミングを見計らうのが難しいと感じる人は「とても感じる」(24.4%)、「やや感じる」(45.3%)を合わせて約7割に上った。


 オフィス内で話しかけづらい場面としては「上司や同僚が集中している」(60.0%)が最多で、「静かすぎる雰囲気がある」(31.5%)、「仕切りや距離がある」(28.1%)が続いた。


 「チャットツールやメールで上司に報連相をした際、意図が伝わりにくいと感じた経験」については、6割以上が「頻繁にある」(12.1%)、「時々ある」(48.9%)と回答。イデックスビジネスサービスは「若手社員は経験が浅いため、書き方や情報量の調整に悩む傾向がある」と指摘した。


 「電話通話やオンライン通話で上司に報連相をした際、声のトーンや反応で理解が深まったと感じた経験」については、約6割が「頻繁にある」(15.1%)、「時々ある」(48.4%)と答えた。


●報連相をしやすい環境は?


 若手社員・ベテラン社員の双方に、コミュニケーションが取りやすいオフィス環境について聞いた。「相談しやすい雰囲気」(51.9%)が最多で「雑談や相談がしやすいスペース」(38.8%)、「上司や先輩と近い席配置」(24.4%)、「1on1専用スペース」(18.3%)が続いた。


 理想的な報連相ができる環境を作るために効果的な仕組み・ツールについては「上司側の“聞く姿勢”を評価する制度」(36.8%)と答えた人が最も多かった。以降「定期的な1on1の実施」(29.3%)、「話しかけてもよいタイミングを示すオンライン上での表示」(27.8%)が挙がった。


 本調査は11月18〜20日、入社1〜3年目の社員512人と入社10年以上の社員504人を対象に、インターネットで実施した。



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