【阪神】藤川監督指令、みんなで「熱覇ポーズ」を考えろ!「熱さで制覇する勢いを野球界から」

0

2025年12月23日 05:11  日刊スポーツ

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日刊スポーツ

優勝旅行から帰国し笑顔で手を振る阪神藤川監督(撮影・加藤哉)

阪神藤川球児監督(45)が来季のチームスローガン「熱覇(ねっぱ)」に込めた思いを明かした。チームは22日、米ハワイでの優勝旅行を終え帰国。到着した関西空港では集まったファンから歓声を浴びた。指揮官は「全面的に私が情熱を持って戦い、選手を引っ張る」と宣言。リーグ初連覇へエネルギーをたぎらせると、ナインに26年の勝利を告げる「熱覇ポーズ」考案の指令も出した。


   ◇   ◇   ◇


来季のチームスローガンには藤川監督の就任2年目への思いがこもっていた。「熱覇(ねっぱ) Fuel your passion(情熱を燃やせ)」−。球団関係者と練ったスローガン。来季は阪神だけがセ・リーグ連覇への権利を持つ。球団は2リーグ制後の連覇を成し遂げていない。90年の歴史で初の悲願に挑戦する指揮官が、最後にスローガンにGOサインを出した。


藤川監督 連覇という言葉をあまりにも前面に押し出すと、少し負けが込んだだけで周りが惑わされていく。来年はマークが強くなりますから。他が倒しに来ますから。全面的に私が戦っていく。情熱を持って、そして選手たちを引っ張る、というのが必要になる。


就任1年目はスローガンではないが凡事徹底を旗印に史上最速Vに導いた。冷静に選手、戦況を見ることを重要視。ぶっちぎりでゴールテープを切った。「同じことは2回は通用しない」。追われる立場に変わった。頂点に立つ火の玉監督は、心に火をともして来季を見据える。


藤川監督 選手には伝わるものなんですよね。監督としての私の在り方で、選手は見てますから。自分がそのように動いたら、選手が自然と入っていって、6月以降にそれが生きてくる。凡事徹底というのは、知らない間に、『強っ!』と思わせる戦術だったので。今度さらにそれに(情熱を)プラスしていく。


ナインには『熱覇ポーズ』考案指令も出した。


藤川監督 中野とか坂本とか森下とか佐藤(輝)とか、大山もそう、みんなに熱覇ポーズを考えてもらおうかな。タイガースって今12球団で最もリーダーシップが発揮できるチームの1つ。熱さで制覇する勢いを野球界から。(ポーズの披露は)森下がやってくれるんじゃないですか。


森下は今季、佐藤輝と並んでリーグトップの勝利打点20をマークした。指揮官の思いを組み込んだビクトリーポーズがリーグ2連覇の象徴になる。【伊東大介】


<阪神の主なポーズ>


◆グラティ 13年に西岡剛と関本賢太郎が発案。ホームランを打った打者が戻る際、ベンチ前で外野スタンドへ向かってナイン総出で両手を差し出すパフォーマンス。


◆コマネチ 助っ人のゴメスが14年、本塁打を打つと同僚の今成亮太とベンチ前で両手とお尻を合わせた後に「コマネチ!」ポーズ。


◆矢野ガッツ 矢野元監督が得点などの際に行っていたガッツポーズの愛称。当時の清水雅治ヘッドコーチが発案した。


◆カモメポーズ 前川が安打を放った際などに一塁ベース上で行う、バサバサと翼のように両手を揺らすポーズ。前川の右眉が絶妙な湾曲を描いており、佐藤輝が中心となって「右京(前川)の眉毛に着想を得て」と発案された。


◆アイブラックポーズ アイブラックを施した森下が安打した際に塁上で両目に指をかざすポーズ。お立ち台に上がった際にも同ポーズで決める場面が多かった。


◆淡路島ポーズ ともに兵庫・淡路島出身の近本、村上によるポーズ。薬指と小指を曲げ、それ以外の指をくっつけることで島の形を表現。公式グッズにもなっている。

    ランキングスポーツ

    前日のランキングへ

    ニュース設定