不倫、マルチ勧誘、復讐も…「年末年始のシニア同窓会」戦慄の実態レポート

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2025年12月24日 11:10  web女性自身

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26年前に名古屋市のアパートで主婦の高羽奈美子さん(当時32)が殺害された事件で、10月31日に愛知県警は、安福久美子(69)を殺人容疑で逮捕した。



この逮捕劇が世間を震撼させたのは、安福容疑者が被害者の夫である悟さん(69)の高校時代の同級生だったことだ。



愛知県警の調べに対し、「学生時代に悟さんに好意があった」「悟さんの女性や子育ての考え方が嫌だった」という趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材でわかった。



この事件が起きる5カ月ほど前、2人は25年ぶりに同窓会で再会している。



■久しぶりの級友との再会に浮かれていると、知らぬ間に恐ろしい不幸の歯車が……



「同窓会というと、昔の友人との再会に心が躍るように思われますが、なかにはトラブルに発展するケースも多くあります。感情のすれ違いや妬み・恨みなどが重なると、思いがけないことが起こりうるんです」



こう警鐘を鳴らすのは、相続のよろず悩み相談も行う行政書士FP武井事務所の行政書士・武井敦司さんだ。同窓会にまつわる相談も寄せられるという。



「参加しているメンバーが学校を卒業してから現在までどのように過ごしてきたか知りません。そういった集まりのなかに、現在、家庭環境や仕事がうまくいっていない人が参加していると、思わぬ恨みを買ってしまうことがあります。話を聞いているふりをして、仕事や家庭のことを根掘り葉掘り聞き出して、事業が成功していたり、家庭円満の者などに対して、嫌がらせを行うことがあります」



名古屋の事件のように、殺人にまで発展するのは特殊なケースだが、過去には、いじめられた者が、復讐のために同窓会を企てた事件もあった。



■金銭トラブルや宗教やマルチ商品の勧誘も多い



同窓会が招いた事件に戦慄するばかりだが、一般的に起こりやすいのが金銭トラブルだ。



「先日、シニアの方から同窓会で久しぶりに会った級友にお金を貸したところ、連絡が取れなくなったというご相談を受けました。昔の仲間だから、困っている様子に同情して、お金を貸してしまったようです」(武井さん)



そこには、青春時代の美化された思い出や、学生時代の友人からの頼まれごとをむげにできないといった心理が働いているという。



さらに同窓会の幹事が、会費を徴収したまま連絡が取れなくなるという事件も度々起きている。



「金銭トラブルだけでなく、同窓会をきっかけとした宗教やマルチ商法などの勧誘も多いです。同窓会で再会し、その場では昔話などで親交を深めて連絡先を聞き出す。後日、改めて誘い出して、勧誘するというわけです」(武井さん)



“学生時代の友人”という関係性が、いつもなら警戒するはずのハードルをグッと下げてしまう原因だという。





■元同級生との不倫はハードルが極端に低いという



いっぽうで、“同窓会不倫”という言葉があるほど、「同窓会は不倫の温床になりやすい」と語るのは男女問題に詳しいエトワール法律事務所の弁護士・近藤美香さんだ。



「昔、交際していた人と同窓会で再会し、そこから不倫が始まるというのは典型的な例です」



実際に、近藤さんには不倫の相談が多く寄せられるが、相手との出会いをたどっていくと同窓会だったケースは珍しくないという。



とくに50歳前後の女性は、同窓会をきっかけに不倫に陥る危険性があると近藤さんは注意を促す。



「今まで家族に尽くしてきたのに、子育ても一段落すると、誰も女性としては尊重してくれない状況に寂しさを感じている人も多いのではないでしょうか? そんな心に穴があいた状態のときに出席した同窓会で、昔、心を寄せていた人に優しくされたり、『奇麗になったね』なんて言われたら、舞い上がってしまうかもしれません」



おしゃれをして出かける機会も減った退屈な日常のなかで、久しぶりに会った人に新しい光を見いだすということがあるという。加えて、もともと同級生という関係性も不倫へ走るハードルを下げる。



「初対面の相手であれば、最初は警戒すると思いますが、同じ学校で過ごした仲間だと、最初から距離感も近いですし、安心感があります。親交を深めるのに時間はかかりません」



一度、走り出してしまうと歯止めが利かなくなるのが、不倫の怖いところだ。



「不貞行為、つまり肉体関係にならない限りは法律的な問題にはほぼなりません。ですが、配偶者に内緒で2人で会うような関係は、家族間の信頼問題になりうるので、避けたほうがいいと思います。会いたければ複数で会うこと。どうしても2人だけで会いたいなら、“自分は何を求めているんだろう”と冷静に考えて、少しでも危険因子があったら、やめておいたほうがいいでしょう」(近藤さん)



■再会のときめきが一転すべてを失う事態に……



不倫は、家族を傷つけるだけでなく、お金や住む家まですべてを失ってしまうことだってあると、近藤さんは忠告する。



「たとえば、自分が不倫したことで、相手側の離婚が成立し、その妻から訴えられるケースでは、だいたい200万円ほどの慰謝料が請求されることを覚悟してください。逆に、自分が夫から離婚を突きつけられたら、これから1人で食べていけるのか、経済的な問題もあります。それでも、不倫相手との関係を優先したいのか、そこは頭に入れておいたほうがいいです」



不倫は、一時のときめきをもたらしてくれるかもしれないが、その代償はあまりに大きい。



■これからの年末年始、同窓会の誘いも一気に増える



これからの年末年始、帰省のタイミングで開かれる同窓会は多い。とくに子育ても仕事も一段落した中高年は、同窓会のお誘いも急増する。参加するうえで注意すべきことはあるのだろうか?



「何十年も会ってない、接点がなかったのに突然、小規模の同窓会に誘われるというのは、ちょっと裏があるかもしれないと疑ったほうがいいかもしれません。そこで、お金や勧誘の話をされても、絶対に断ること。情に流されてしまうとトラブルに発展しやすいです。また、そういった人を呼び寄せないためにも、SNSなどに、家庭や仕事などの個人情報を載せないほうが安心です」(武井さん)



昔の仲間と再会できる同窓会は、新しい交流が生まれるきっかけにもなり生活を彩ってくれる。しかし、参加する際は、思わぬトラブルに巻き込まれないよう、根掘り葉掘り聞いてくる同級生には近づかないようにしよう。

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  • 同窓会とか一度も出たことないな。てか、招待さえ来たことないがw
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