元県連幹事長による私的流用疑惑を巡り、記者会見する自民党埼玉県連の小島信昭幹事長(中央)=24日午後、さいたま市浦和区 自民党埼玉県連は24日、私的流用疑惑が発覚した元県連幹事長の小谷野五雄県議(69)=無所属=を背任容疑で、埼玉県警浦和署に刑事告訴したと発表した。来月にも損害賠償請求をするという。
20日に就任した小島信昭幹事長は「小谷野氏は強いリーダーシップを持って、県連の運営を進めていた。こんなことになっているとは全く気がつかず、残念なことだと思った」と述べた。
小谷野氏は2019年5月に幹事長に就任。女性用バッグやウイスキー、キムチなど約2800万円分を購入し、県連経費として精算したとされる。内部告発で発覚し、県連は今年11月、小谷野氏を除名処分とした。
小谷野氏は10月の記者会見で、購入した物品は、選挙に勝つための贈答品だったなどと説明していた。