眼鏡は道具。その哲学が生んだフォーナインズの「本当にいい3本」

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2025年12月29日 17:40  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
視力補正の道具という枠を超えて、眼鏡はいま"顔をつくるファッションパーツ"として進化を続けている。本特集では、主要眼鏡店に最新の傾向や注目フレーム、選び方のポイントを取材。日常使いから仕事、さらにはオンライン時代の"印象づくり"まで、いまの眼鏡に求められる要素を整理しながら、自分に合う一本を見つけるためのヒントを探っていく。



今回取材したのは、今年創業30周年を迎えたフォーナインズ。「眼鏡は道具である。」というコンセプトのもと、「機能を追求していけば必然的に生まれる形があり、それが美しいフォルムになる。」というのがフォーナインズの考え方である。フォーナインズはトレンドを追うメーカーではなく、「あらゆる人がここちよく使用できる眼鏡を提供したい」という姿勢を、まず明確にする。


機能を突き詰めてたどり着いた"揺るがないデザイン"



純金のインゴットに刻まれた、最高純度を表す「999.9」という数値に由来する名前を持つフォーナインズは、1995年に誕生した日本のアイウェアブランド。関東を中心とした全国主要都市に約20もの直営店を構えている。



創業当時から、「掛け心地という新しい価値」を提案し、「掛けやすく、調整しやすく、壊れにくい」事を主眼に、機能性を追求。日本人の頭の形に合わせた設計とひとつひとつのパーツにまでこだわったフレームづくりを続け、今年で30周年を迎えた。


同社のラインナップは、非常に幅広い。



バリエーションも非常に多く展開しており、機能性を追求し、男女兼用モデルから女性向けモデルまで、流行に左右されずに長期間使用し続けられるラインナップが魅力となっている。


ここしばらくは丸みを帯びた、いわゆるボストン型のフレームの人気が続いていたが、その人気が落ち着いてきており、少しずつ角のあるデザインのフレームを選ぶ人も増えてきているそうだ。さらに、最近では「リムレス」の動きも良いとのことだ。

フォーナインズが選ぶ“おすすめの新作3本”



精密な設計のもと生まれたハイエンドライン初のプラスチックブロウ「M-01 H」、跳ね上げのミックススタイル「M-400」、そしてオーセンティックなプラスチックフレームの「NP-618」の3点。


「M-01 H」はフォーナインズのハイエンドラインでは始めてのミックスフレームだ。ハイエンドラインは、眼鏡に必要とされる要素を細分化して再構築。各パーツの機能性を高め、緻密に組み上げることで、眼鏡としての価値を引き上げたモデルとなっている。高いフィット感が持ち味で、重厚感のある表情も人気となっている。


「M-400」は、フロント部分を跳ね上げることができるのが最大の特徴。近くのものを見る時に眼鏡を外す必要がある人にとっては、掛け外しの手間がなく、落下等の事故も防ぐことができる。跳ね上げ式の眼鏡フレームは剛性に不安のある製品もあるが、「M-400」は土台となるブロウバーにチタンのシートメタルを採用して高い剛性を確保。跳ね上げの角度も大きく、額に当たらないように工夫された構造も注目ポイントとなっている。


「NP-618」は2008年に発売された「NP-60」を原点とする、フォーナインズの代表的なシリーズの系譜を引き継ぐ定番モデル。確立されたスタイルをベースに、その魅力と完成度がさらにブラッシュアップされている。プラスチックフレームの鼻元にオリジナルのクリングスパーツを取り付けることで、メタルフレームと同様の調整が可能となり、高い掛け心地も実現している。スタンダードなデザインだが、テンプルはやや太めとなっており、「逆Rパーツ」のバネ性によって、柔らかなホールド感を楽しめる。


いずれのフレームも、フォーナインズのアイコン的パーツ「逆Rヒンジ」や、それに準ずる機能パーツを採用している。この独自のヒンジ機構により負荷を解消し、ゆがみを防ぎつつ快適な掛け心地を実現している。


メンテナンスまで含めて品質という価値が完成する



眼鏡フレームを選ぶ際、フレームのサイズが重要となるのはもちろんのことだが、フォーナインズではお客様の度数にも注意を傾けるそうだ。使用される環境によって最適なレンズが異なることから、店頭での接客においても早い段階でヒアリングを行い、お客様の度数、レンズタイプを考慮してのフレーム選びを行っている。


また、フレーム選びでは好みだけでなく、ビジネスシーンやカジュアルシーン等の用途・目的も重要となってくる。「度数、瞳の位置、サイズ感を意識しながら、TPOにあったデザインを選ぶ」ことがベスト。そして、「できるだけ長く快適に使っていただきたい」というのがフォーナインズの考え方であり、そのためにも定期的なメンテナンスが大切となる。



一部の店舗ではメンテナンス専用カウンターを設置している。購入したフレームは、どの直営店舗でも同様にメンテナンスを受けることが可能。メンテナンスを重ね、最適な状態をキープしながら長く使い続けていけば、さらに愛着がわいていくだろう。



※掲載フレームは入荷次第順次発売予定

フォトギャラリー(糸井一臣)

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