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巨人が前楽天のスペンサー・ハワード投手(29)を獲得することが30日、分かった。今季は先発陣が軒並み苦しみ、リーグ3位に終わった。立て直しが急務の中、日本での経験を持つ大型右腕の補強に成功した。
17年ドラフト2巡目(全体45位)でフィリーズから指名され、20年にメジャーデビュー。チームを渡り歩きながら、メジャー通算47試合で4勝13敗、防御率7・00の成績を残し、昨年オフに日本行きを決めた。
楽天では、9試合に先発して5勝1敗。防御率2・22と安定した成績を残したが、開幕直前に離脱し、以降も度重なるケガに苦しんだ。6月6日の巨人との交流戦では、7回4安打無失点の好投で2勝目。その後も白星を並べ、無傷の開幕5連勝は楽天の外国人投手の新記録となった。その後は9月29日オリックス戦でNPB初黒星を喫したのを最終登板とし、今月2日に退団が発表されていた。
稼働率に課題は残したが、190センチ、95キロから繰り出す150キロ超の直球を軸に、スライダー、チェンジアップ、カーブと鋭い変化球でも打者を翻弄(ほんろう)した。48回2/3を投げて13四死球と、高い制球力も印象付けた。日本野球への適応も見せており、来日2季目に飛躍の期待は高い。
今オフの外国人投手では、前レイズのフォレスト・ウィットリー(28)、前レッドソックス傘下3Aのブライアン・マタ(26)に続き3人目になる。今季は山崎の11勝が唯一の2桁勝利で、エース戸郷、若手の井上などが結果を残せなかった。いずれも190センチ超えの助っ人先発候補をそろえ、2季ぶりの覇権奪回を目指す。
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◆スペンサー・ハワード 1996年7月28日、米カリフォルニア州生まれ。19年プレミア12米国代表をへて、フィリーズ時代の20年8月31日ブレーブス戦で5回2失点でメジャー初勝利。自己最速は21年に記録した158キロ。楽天時代の登場曲はスヌープ・ドッグの「Beautiful」。右投げ右打ち。
◆巨人の来季先発ローテーション候補 開幕投手の筆頭は今季11勝を挙げた山崎。メジャー移籍した菅野に続くエースの座を託された戸郷は、8勝9敗とプロ人生最大の不振だった今季から復活を期す。飛躍が期待されながら4勝8敗だった井上、6勝9敗だった赤星の若手も雪辱のシーズンを迎える。他候補は田中将、西舘、横川、森田、ドラフト1位の竹丸ら。ハワード、ウィットリー、マタの外国勢と先発の座を争う。
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