マイネルオーシャン(撮影:下野雄規) 中央競馬の開幕を告げる名物重賞・中山金杯は、例年ハンデ戦らしい難解なレースとなる。中山芝2000mというトリッキーな舞台設定に加え、明け4歳馬からベテランまで多彩なメンバーが揃うため、馬券的な妙味も大きい。今年は下級条件を勝ち上がってきた勢いのある馬と、実績のあるオープン馬が激突する構図。過去のデータ傾向から、新春の初笑いをもたらす馬を紐解いていく。
1.前走3勝クラス組の高い回収率に注目
格を重視する重賞予想において意外に思われるかもしれないが、前走で「3勝クラス」を走っていた馬の好走率が高いのがこのレースの特徴だ。過去のデータでは複勝率が27.8%と優秀で、GIII組の16.9%やGI組の19.2%を大きく上回っている。さらに特筆すべきは複勝回収率が102%と100%を超えている点だ。鮮度のある昇級馬が人気以上に激走するケースが多く、配当妙味を狙うならこの組を外すことはできない重要なファクターとなる。
2.前走4コーナー4-5番手の馬が激熱
中山コースらしく、好位から器用に立ち回れる馬が圧倒的な成績を残している。特に前走の第4コーナーを「5番手」で通過した馬は勝率30.8%、複勝率46.2%、複勝回収率146%という驚異的な数値を叩き出している。また「4番手」だった馬も複勝率40.0%、複勝回収率115%と抜群の安定感を誇る。極端な逃げや追い込みよりも、好位のすぐ後ろで機をうかがえるポジショニングセンスを持った馬こそが、このレースの勝ち負けに最も近い存在と言えるだろう。
3.前走1着馬の勢いは信頼度大
前走の着順別データを見ると、「1着」だった馬が[4-2-4-16]で勝率15.4%、複勝率38.5%と群を抜いて高い好走率を示している。さらに複勝回収率も110%とプラス域をマークしており、前走を勝ち切ってここに駒を進めてきた馬の勢いは素直に評価すべきだ。一方で前走6着以下に敗れた馬は、巻き返しが難しい傾向にある。ハンデ戦とはいえ、近走の充実度や勢いがそのまま結果に直結しやすいレース質であることを念頭に置いて予想を組み立てたい。
マイネルオーシャンは前走の常総Sで1着。この「前走3勝クラス」かつ「前走1着」というプロフィールは、今回のレースでは非常に大きな買い材料。5歳という充実期を迎え、勢いに乗る今なら、重賞の壁も一気に突き破れるポテンシャルを秘めている。コース適性や展開面を含めても新年の主役に最もふさわしい一頭だ。