山崎みほ―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―
「娘には将来、変な男に引っかかってほしくない」
そう思う親御さんは多いはずです。
◆父親の存在で娘の恋愛が決まる?
年末に、「父が優しすぎるせいで彼氏ができない」という“お父さん自慢”の投稿がXで話題になっていました。
“どんだけ遅い時間でも空港まで
私が大好きなカフェラテ持って迎えに来てくれる父がいるから
男見る目高くなりすぎて誰とも付き合えない“
それに対して、コメント欄では、
「やっぱり親に愛されて育つと、愛されてる状態がどういうものか感覚で分かるから、変な男にひっかかりにくくなるよな」
「私は母子家庭だから男の人に大切にされるのが当たり前っていう価値観がないんだ」
「逆に父性に飢えてる母子家庭の子や機能不全家庭の子はカモられやすい」
「こーゆー愛されて大切に育てられた子はモラハラDV男にひっかからない」
など、「父親の存在次第で将来の恋愛が決まる」というような意見が目立ちました。
元のエピソードはとても素敵で、お父さま以上の優しい方に出会うまで、妥協して彼氏をつくる必要はまったくないと私は強く思います。
ただ、父親の存在だけで幸せな恋愛ができるかどうかが決まってしまうような、身も蓋もない話でもないと思っています。
父親以外の大人の影響でも、男性を見る目は養われると思うからです。
なお、心理学的には、親子関係が恋愛に影響することは事実ですが、とても複雑なテーマです。この記事では、夜の世界という恋愛観が歪みやすい環境に身を置いていた私が、あくまで個人的な視点でお話しします。
◆夜の世界という劣悪な環境でも染まらない価値観
夜の世界にいると、不倫や女性遊びが当たり前の男性に山ほど出会います。正直、男性を知る上では“劣悪”な環境です。
働く女の子たちも「男性は浮気するもの」「誠実な男性なんて見たことない」と真顔で言います。傷つくことをされても「男性はそういうものだから仕方ない」とのんでしまう子が多い。
ホストにハマり、大金を使う女の子も多くいます。
でも、夜の世界で売れっ子だった友人の中にも、誠実な男性と結婚して、穏やかに幸せになっている子もいます。
私自身の話で恐縮ですが、私も夜の世界で出会う男性を“当たり前”だと思ったことがなく、いわゆる「不幸な恋愛」をしたことがありません。
振り返ると、それは子どもの頃に受けたある影響が大きかったからだと思っています。
◆母子家庭でもまともな恋愛観は育つ
私は母子家庭で育っていて、父が近くにいる環境ではありませんでした。
そんな子ども時代に、叔母が当時付き合っていた彼氏(現在の叔父です)について、「本当に優しいの」といつも私に幸せそうに話してくれていました。
・叔母が体調を崩したら、症状について詳しく調べてくれる
・家族まで大事にしてくれる
・女性にお財布を出させない
実際に叔父は、実家に遊びに来るたび、受験勉強中だった小学生の私に夜食を買ってきてくれるような優しい人でした。
今思うとただののろけ話だったのかもしれませんが、それを聞いていたおかげで私は「彼氏は叔父のように誠実で優しい人でないと」という感覚が自然に身に着いたのです。
だから大事にしてくれない男性にそもそも惹かれることがありません。
その結果、なかなか好きな人ができず、恋愛経験は極端に少ないので、それがコンプレックスだった時期もあります。でも、今ではそれでよかったなと思っています。
子どもの頃に、理想の男性像がしっかりとできていれば、大人になってから夜の世界のような特殊な環境に身を置いても、“それが当たり前”にはならないのだと思います。
そのぐらい、周りの大人から受けた影響というのは強固だと感じています。
◆お正月の親戚の集まりは、男を見る目を養える時間
必ずしも“お父さん”でなくても、身近にいる大人の男性の振る舞いから、子どもは「男性とはこういうもの」という基準をつくっていくーー。
お正月の“親戚の集まり”も、子どもにとって「男性を見る目」を養う貴重な時間ではないかと思います。
親戚が集まれば、上下関係や年齢差がある中での様々な立ち振る舞いが見えます。さらに、お酒が入って素が出やすいので、人間性もはっきりと見えてしまいます。
たとえば
・奥さんやそれ以外の女性への態度
・立場が弱い人への接し方
・その場にいない人の陰口や噂話
子どもは意外とよく見ているし、理解もしています。何気ない一言や態度が、10年後の恋愛観をつくってしまうかもしれません。
「娘が変な男に引っかからないように」と思うなら、子どもにとって、それが“当たり前”となってしまっては困るような振る舞いは見せないこと。そして、女性は男性を下げたりせず、のろけ話や感謝を口にすることも大切に思います。
お正月の集まりが、未来の幸せをつくる時間になったら素敵ですね。
<文/山崎みほ>
―[経済レポーター×銀座No.1ホステス・山崎みほ]―
【山崎みほ】
経済レポーター。証券外務員一種/行動心理士。
株式投資情報のレポーターとして、上場企業の取材記事や経済ニュースを執筆。Yahoo!ファイナンス、YouTube等メディアでは上場企業社長のインタビューも行う。また、銀座の高級クラブでホステスとしても勤務、心理学と行動経済学の知識を基にNo.1を獲得。経済レポーターの深い洞察力と人気ホステスとして培った対人関係術を融合し、夜の世界では1日40組、昼間の営業職では成約率90%の成績を上げるなど、昼夜問わず結果を出すスタイルを築いている。Xアカウント:@mihoy001