画像提供:マイナビニュース住宅資金は、教育資金や老後資金とともに「人生の3大資金」と言われており、一般的には非常に大きな支出が発生します。また、住宅ローンの返済は長期にわたることが多いため、最後まで払いきれるか不安を抱く人は少なくないようです。
そこで本稿では、住宅ローンユーザーに多い返済に関する具体的な悩みとともに、安心して払いきるための対策について解説します。
住宅ローン「払いきれるか不安」が増加
LIFULL HOME’Sは、住宅購入者826名と購入検討者1,099名を対象に『住宅ローンに関する意識調査(2025年7月)』を行いました。
この中で、購入者・購入検討者双方に対し、住宅ローンを払いきれるかの不安があるかどうかについてたずねたところ、「大いに不安がある」と回答した購入者は24.7%(前回2025年1月調査: 18.7%)でした。これに対し、購入検討者は57.4%(前回調査: 50.2%)と過半数を占めていました。
前回調査と比較してみると、購入者は+6.0pt、購入検討者は+7.2ptといずれも大きく増加しています。
また、不安を抱いている割合(「大いに不安がある」「やや不安がある」の合計)は購入者が69.9%(前回調査: 67.8%)に対し、購入検討者は93.2%(前回調査: 90.1%)となり、購入者と購入検討者の間で前回調査よりも乖離が大きくなっています。
実際、住宅ローンの利用を検討している方は、返済に関してどのような悩みや不安を抱えているのでしょうか。住宅ローン専門金融機関である日本住宅ローンの担当者によれば、「住宅価格の高騰に伴って借入希望額も増加しており、特に20〜30代の方からは、返済を続けていけるのか不安という声が多く届きます。」とのこと。
「住宅ローンの返済は長期となりますので、返済計画を立てるにあたり、将来、住宅以外にかかる費用(教育・介護等)も踏まえて検討いただくことをおすすめしております。当社では返済に不安を抱えている方に、業界最低金利水準で40年の借入が可能なフラット極40をおすすめしております。こちらの商品は、固定金利のため月々返済額および総返済額が借入時に確定するため、ライフプランが立てやすいとご好評いただいております」と話していました。
最重要ポイントは「無理のない返済計画を立てること」
住宅ローンは長期にわたって大きな金額を返済していくものですので、住宅購入を検討していて実際にローンを利用するのはこれから…という人には特に不安が大きいかもしれません。
住宅ローンを利用予定の人が過度な不安を抱えないためには、まず、無理のない返済計画を立てることが非常に重要です。
年収に対する住宅ローン返済額の割合を「返済比率(返済負担率)」といいますが、これを高くし過ぎるとローンの支払いで家計が圧迫されてしまいます。そうならないよう返済比率は手取り年収の20%、高くても25%までには抑えましょう。
家計簿をつけるなどして毎月の収支を可視化すると、余裕を持って返済できる金額がわかります。収支を記録していない人はぜひやってみましょう。
また、金利タイプ(固定金利、変動金利)の特徴やそれぞれのメリット・デメリットをよく理解し、自分のライフプランに合った金利を選ぶことも安心につながります。
そして、住宅ローンの返済が心配で頭金を多く準備する人もいますが、手持ち資金は使い切らず、いざという時のために貯蓄もしましょう。生活費の半年〜1年分を目安に「生活防衛資金」を貯めておけば、何らかの事情で収入が途絶えた時や減収した時にも返済などに充てられます。
複数の対策で安心して返済できる
すでに住宅を購入して住宅ローンの返済が始まっている人でも、安心して返済を続けるためにできる対策はいくつもあります。
まず、定期的に他社のローンと比較し、より有利な条件で返済できるようであれば借り換えも検討しましょう。余裕ができた時は、繰り上げ返済(特に期間短縮型)で総利息を減らすことも完済への近道です。ただし、その際は住宅ローン控除の適用条件(返済期間が10年以上)に注意しましょう。
そのうえで、支払いが難しくなった場合は早めに金融機関へ相談し、返済条件の変更や返済期間の延長などを交渉しましょう。問題なく完済できるのがベストですが、いざという時の対応をあらかじめ知っておくことも、安心して住宅ローンを返すためには必要不可欠です。
武藤貴子 ファイナンシャル・プランナー(AFP)、ネット起業コンサルタント 会社員時代、お金の知識の必要性を感じ、AFP(日本FP協会認定)資格を取得。二足のわらじでファイナンシャル・プランナーとしてセミナーやマネーコラムの執筆を展開。独立後はネット起業のコンサルティングを行うとともに、執筆や個人マネー相談を中心に活動中 この著者の記事一覧はこちら(武藤貴子)