在来馬ドサンコ「身近に感じて」=和装で戦国体験、活用目指す―大阪・柏原のホースランド

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2026年01月08日 07:31  時事通信社

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時事通信社

甲冑(かっちゅう)姿で馬に乗り、笑顔を見せる女性=2025年12月5日、大阪府柏原市
 日本に約1000頭しかいない在来馬「ドサンコ」を保護し、育成する取り組みが大阪府で行われている。日本在来馬振興会の横山雅始さん(71)は「身近に感じてもらいたい」との思いから、和装でドサンコに乗って戦国時代の合戦の雰囲気を体験できる「和種馬ホースランド」(柏原市)を営む。体験者の間口を広げるのが狙いだ。

 日本馬事協会によると、国内に8種ある在来馬のうち最も頭数が多いドサンコは、北海道が原産。サラブレッドと比べ体は小さいものの丈夫なのが特徴で、1994年度には2900頭以上飼育されていたが、2024年度には1056頭まで減少した。自動車の普及や農作業の機械化が進んだことで需要がなくなり、生産者が減ったことが一因と考えられるという。

 横山さんはフランスで乗馬を始めた約40年前、日本在来馬が絶滅の危機にあると知った。知人から引退馬の再調教を依頼されたことをきっかけに、馬と触れ合う場所が少ない大阪で22年10月にホースランドを開園。現在はドサンコ6頭と引退馬1頭を飼育しており、乗馬体験や餌やり、ブラッシングなどの体験をできるようにしている。

 国内外で護身術や武術を指導し、「日本の馬を使って武芸ができないか」と考えた横山さんは、甲冑(かっちゅう)や狩り装束など3種の和装から選んで着用してもらう乗馬体験を開始。戦国時代の合戦を再現したイベントなども積極的に開催している。

 衣装の持ち込みも受け入れており、結婚式で着るようなはかまを持ち込んで乗馬した人もいたという。横山さんは「日本には、会員にならなければ馬に乗れない乗馬クラブが多く、敷居が高い。会員でなくても何度でも体験できるようにし、長く馬と付き合ってくれる人を増やすのが目標だ」と意気込む。

 ホースランドは体験施設としてだけでなく、北海道から買い付けた馬の育成拠点の役割も担っている。「子どもの乗馬に使いたい」と希望する乗馬クラブには積極的に譲り渡すことで、ドサンコが活躍する場を広げている。横山さんは「絶滅寸前と言われる在来馬を、単に繁殖して増やすだけでは意味がない。活用して何ができるかを考えていきたい」と力を込めた。 

ドサンコと触れ合う横山雅始さん=2025年12月5日、大阪府柏原市
ドサンコと触れ合う横山雅始さん=2025年12月5日、大阪府柏原市


在来馬ドサンコでの乗馬を楽しむ女性=2025年12月5日、大阪府柏原市
在来馬ドサンコでの乗馬を楽しむ女性=2025年12月5日、大阪府柏原市

このニュースに関するつぶやき

  • 「たまたま午年という事もあり、在来馬について、にわか知識をつけていたが、元々温厚な性格で小型なので、農耕や荷運びに向いていたが、戦後の機械化で衰退した。」
    • イイネ!3
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