
「amadana DP10」は、15.6型のモバイルディスプレイだ。他社にあまりないホワイトボディーを採用する一方、1万9800円というリーズナブルな実売価格も強みだ。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けする。
ちなみに、amadanaは2024年7月に台湾AOPENから資本を受け入れ、Acerグループの一員となった。このDP10および23.8型液晶ディスプレイ「DS10」と27型の「DS20」は、その第1弾となる製品だ。
●15.6型ながら650gと軽量 珍しいホワイトボディーを採用
まずは基本的な仕様から見ていこう。画面サイズは15.6型で、1920×1080ピクセル表示に対応したIPS液晶を採用している。画面は非光沢仕様で映り込みが少ない。
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リフレッシュレートは60Hz、応答速度はGtoG時で6ms、コントラスト比は最大1億:1、輝度は250ニト、視野角は水平/垂直共に170度となっている。タッチ入力には非対応だ。
ボディーは、背面に一体型のキックスタンドを備えた最近のモバイルディスプレイに多く見られる形状となる。キックスタンドは180度可動し、未使用時には下方向だけでなく上方向にも折り畳める。なおVESAマウントは製品ページでは非搭載となっているが、背面には100mmピッチで2つの穴が空いている。不完全ではあるがマウントを取り付けられるが、あくまで非公式な設置方法となる。
他社製品にあまり見られない本製品の特徴として、ボディーカラーがホワイトであることが挙げられる。ほとんどのモバイルディスプレイはブラックもしくはグレー系なので、周辺デバイスをホワイトで統一している場合は、機能や価格にとらわれない強みとなるだろう。
ちなみに、本製品と同じくホワイトカラーを採用したモバイルディスプレイとして、以前紹介したPixioの「PX160 Wave」があるが、こちらはベゼル部もホワイトなのに対して、本製品はホワイトであるのは背面と側面のみで、ベゼル部は濃いグレーだ。正面から見て真っ白というわけではないので気を付けよう。
接続方式はHDMIとUSB Type-Cの2択という、昨今のモバイルディスプレイのほとんどが採用する仕様だ。USB Type-Cは2系統を備えており、パススルー充電にも対応する(詳細は後述)。スピーカーに加えてイヤフォンジャックも内蔵するなど、音声出力系は充実している。
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重量は約700g(実測で650g)と、15.6型でスタンドも込みであると考えると軽量だ。ただし、この手の製品にはつきもののキャリングケースは付属しないので、持ち歩くことを前提としているユーザーは、保護のためのケースやカバーを別途調達する必要がある。
付属品は2つの接続方法に応じたケーブルのみとシンプルだ。ケーブルの色はブラックと、ボディーがホワイトであることを考えると若干ちぐはぐな印象を受ける。前述のPixioのホワイトモデルはケーブルもホワイトだったので、なおさらそう感じてしまう。
●パススルー充電にも対応 OSDメニューもモノトーンで統一
では実際に使ってみよう。接続方式はHDMIもしくはUSB Type-Cの2択となる。USB Type-Cは2基用意されているが、機能的に特に違いはないようだ。
画面はノングレアで映り込みもなく、色合いも落ち着いた印象で、後述のOSDメニューでグラフィックやムービー、sRGBといったモードを切り替えられるため、用途に応じて選択するとよいだろう。なお、USB Type-C接続時の輝度は80%に制限されるようだが、手動でそれ以上に変更することは可能だ。
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背面のスタンドはそのままでは縦置きには対応していないが、タブレットスタンドなどに立てて使う場合は、上方に折り返せば邪魔にならずに済む。もっとも、縦置きではケーブルが真上から突き出る形になるので、それらが気になるようならば、コネクターがL字になったUSB Type-Cケーブルを調達するとよいだろう。
この他、本製品は2基のUSB Type-C端子を使ってのパススルー充電にも対応している。試しに本製品を最大100W出力のUSB Power Delivery(PD)充電器に接続したところ、ノートPCからは45Wの電源に接続していると認識された。こういったトレンドの機能は一通り押さえている印象だ。
OSDメニューは、メニューボタンを一度押すと選択肢が表示され、さらにもう一度押すとメインメニューが表示される仕組みだ。これらのメニューは、OEM元などの関係で他社製品とそっくりの場合もよく見かけるが、本連載で過去に扱った製品でこれと同じデザインのメニューはなく、初めて見かけるタイプだ。とはいえ階層構造などに特に違和感はなく、使い勝手は良好で、モノトーンにこだわっておりスッキリとした見た目なのもよい。
一方で気になるのは、メインメニューを経由せずに上下ボタンから直接呼び出せるショートカット機能がないことだ。メインメニュー非表示の状態では上下ボタンを押しても特に反応はなく、何の機能も割り当てられていない。せっかくボタンがあるのにもったいない印象だ。
その代わり、本製品はメニューボタンを一度押すとメインメニュー以外に2つのホットキーが表示される。ただし片方は「表示モード選択」で固定、もう片方は「明るさ」で、こちらは別のホットキーを割り当て可能なのだが、同時に利用できるのは1つだけなので、「音量」「明るさ」を並べられない。このあたり、微妙にかゆいところに手が届かない印象だ。
●リーズナブルな実売価格でデザイン面は強み
以上のように、細かいところでは気になる部分はあるものの致命的な欠点はなく、またパススルー充電のようなトレンドの機能はしっかり押さえている。標準では対応していない縦置きについても、タブレットスタンドなどを組み合わせればできないわけではない。OSDメニューもモノトーンで統一するなど、デザイン面ではこだわりが感じられる。
また実売価格は発売直後の段階で1万9800円と値頃感もあり、前述したようにホワイトカラーであることも、意外な差別化要因になる可能性がある。価格が横並びでも、ボディーカラーが気に入って購入するケースはそこそこあるかもしれない。
強いてネックがあるとすれば、こういったモバイルディスプレイでは標準添付されていることが多いキャリングケース類が付属しないことだろうか。ホワイトのボディーカラーにしても、持ち歩いて使うのであればこだわる意味が薄く、こうした特徴を併せて考えると、どちらかというと据え置き環境で使うことを前提にしているのかもしれない。
なお冒頭でも触れたが、本製品と同時に同じamadanaブランドでデスクトップ用のディスプレイも2種類(23.8型/27型)がリリースされている。本体カラーを中心とした本製品のコンセプトに興味を持ったならば、そちらもチェックすることをおすすめする。
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