
2026年1月6日(火)より放送中のTVアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』は、1988年に放送された『鎧伝サムライトルーパー』の直接の続編。舞台は35年後の現代で、新たにサムライトルーパーとなった5人の少年たちが、再び人類に攻撃をしかけてきた「妖邪」に立ち向かいます。懐かしさのあまり動画配信サイトで前作を観始めた人もいるのでは?
【冬アニメ 2026】1月放送開始の新作アニメ一覧(放送日&配信情報&声優・スタッフ&あらすじ)
『鎧真伝サムライトルーパー』の視聴者の感想の中には「懐メロを番組内で流すならサムライハートも聴きたい」と、森口博子さんが担当した『鎧伝サムライトルーパー』の後期オープニング曲「サムライハート」に言及する声もありました。
森口さんと言えば、1991年に公開された映画『機動戦士ガンダムF91』の主題歌である「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」が特に有名。VTuberやアイドルたちが「歌ってみた動画」を投稿するほど人気で広く歌い継がれています。

しかし森口さんの透き通るような歌声に浸れるのは「機動戦士ガンダムF91」だけではありません。長い歌手活動の中で生まれてきた数々の名曲の中から、とくに「サムライハート」をはじめとする『鎧伝サムライトルーパー』の楽曲をピックアップ。さらに“バラドル”として全力で挑んだ人気バラエティ番組「夢がMORI MORI」時代についても振り返りつつ、いくつか楽曲をオススメしたいと思います。VTuberをはじめとする「歌みた勢」もぜひ参考にしてください。
|
|
|
|
◆アニソンでデビュー後、“バラドル”としてお茶の間でブレイク!
森口博子さんがデビューしたのは1985年のこと。『機動戦士Zガンダム』の主題歌「水の星へ愛をこめて」がデビュー曲でした。しかしその後はなかなかヒットに恵まれず、バラエティ番組での活躍が目立っていきます。1987年放送の「パオパオチャンネル」、1989年の「わくわく動物ランド」「クイズ年の差なんて」「笑っていいとも」「やまだかつてないテレビ」などなど。
やがて森口さんは“バラドル”と呼ばれる人気のカテゴリで頭角を現し、そのはじけるような笑顔でお茶の間の話題になり始めます。

なお“バラドル”とは「バラエティーアイドル」の略語であり、1980年代後半に確立したタレントのカテゴリーのひとつのことを指します。バラエティ番組が人気を拡大する中、歌手活動で伸び悩んだ女性アイドルがバラエティ路線に転身するケースが増え、そのブームの先駆けとして話題になったのが、井森美幸さん、山瀬まみさん、松本明子さんなどでした。
森口さんはそのムーヴメントに合流する形でバラエティの世界に踏み込み、工藤静香さんのモノマネをするなど、体当たりかつ飾らない魅力で人気を集め、様々なバラエティ番組で活躍をすることとなります。
『鎧伝サムライトルーパー』の後期オープニング曲「サムライハート」とエンディング曲「BE FREE」を担当したのはまさにその時期、1988年のことでした。楽曲は力強く、バラエティの印象が強かった森口さんの歌声がこれほどまでに美しいとは思わず意外に感じた人も多いはず。現在放送中の『鎧真伝サムライトルーパー』ではオープニング映像で空に向かって兜を投げる場面がありますが、まさに「サムライハート」の映像をリスペクトしたものとなっており、いかに本シリーズを代表する楽曲か察せられるでしょう。
|
|
|
|
バラドルという、本来進みたかった道とは異なる方向へ進まざるを得なかった事情があったとはいえ、結果的に意外性が生まれて歌声に注目が集まったのは、やはり本人の努力があってこそ。バラエティで成功しても歌い続けた、森口さんの強い想いがひとつの結晶となったのではないでしょうか。

また『鎧伝サムライトルーパー』が良かったのは、女性層を中心にヒットしたことで派生する商品展開があったことです。特に当時はカセットテープやCDで聴くサウンドドラマの文化が盛んで、そこで新規の楽曲を担当するチャンスが生まれていました。森口さんも「鎧伝サムライトルーパー 君を眠らせない」のアルバムで「WILD CAT」を、「天空伝サムライトルーパー」では「あの日のフォトグラフ」を歌唱しファンの耳を楽しませてくれました。
たとえば「あの日のフォトグラフ」はバラード曲で、学生時代の思い出を綴った歌詞に胸がキュンとする、素晴らしい一曲となっています。もともとサムライトルーパーたちは平和な学生生活を捨ててまで人々の平和のために戦った戦士たちです。そんな彼らがもし平穏に学生生活を送っていたら……、そんな想いに浸らせてくれることはもちろん、戦いの中で育んだ友情を振り返る歌詞にも聴こえ、当時のファンの胸を熱くさせたのでした。
♪ 夢に破れた時も 眠れぬ夜さえ いつも忘れたくない寂しさを分けた仲間たち/
「あの日のフォトグラフ」 歌手: 森口博子 作詞: 渡辺なつみ 作曲: 芦沢和則
◆1991年「ガンダム」シリーズでも主題歌を担当!今日まで人気の楽曲に

その後は1991年公開の『機動戦士ガンダムF91』で主題歌とイメージソングを担当。おそらく『鎧伝サムライトルーパー』よりも多くのファンの耳に届き、「森口さんの歌声ってこんなに美しかったのか!」と気づかされた人もいたはず。主題歌の「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」はシンプルな曲調から始まり、次第に壮大なサウンドになっていく様が素晴らしく、まるで劇中で成長していく「セシリー・フェアチャイルド」のことを歌っているかのようでした。
|
|
|
|
またイメージ曲の「君を見つめて -The time I'm seeing you-」は、もともと主題歌を想定して作られた楽曲ということでイメージソングにしておくにはもったいない出来に。「次に何をやればいい? 見つけた時にもしも輝く勇気があれば、明日が来るよ」の歌詞からも感じるものがありました。『機動戦士ガンダムF91』と言えば「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」の「歌ってみた」が圧倒的に多いのですが、ぜひ「君を見つめて -The time I'm seeing you-」も聴いてみたいですね。
1992年からは冠番組となるバラエティ番組「夢がMORI MORI」がスタート。森口さんと森脇健児さんがダブルMCに、SMAPも森且行さんを含む6人態勢という時代で、人気コーナーであるキックベースなどを全国のキッズの間で流行らせました。
テーマソングを担当したのはもちろん森口さん。「夢がMORI MORI」「スピード」「ホイッスル」「Let's Go!」など様々な楽曲を発表しました。中でも特に配信者やVTuberにオススメしたいのが「ホイッスル」。こちらはアップテンポでスピード感がある楽曲となっており、太陽のような明るさと暖かさを持った森口さんにピッタリの一曲です。
1コーラス目の歌詞では「夏の海岸線を車で走り抜ける爽やかな情景」が綴られている一方で、2コーラス目の歌詞では「何らかの挫折や失敗」が歌われることに。それでも逃げたくなる気持ちを抑えて“心配させた人たち”に大丈夫とほほ笑む、健気で熱い気持ちが感じられる、どこかドラマチックな楽曲となっています。
配信活動をしていると、一度はそんな、傷つく出来事に遭遇することもあるはず。当時は配信業などなかったのですが、今の時代にぴったりな歌詞になっていて驚かされます。
多忙を極めるほどバラエティの世界で成功した一方で歌を愛する気持ちは揺るがず、どんな時でもずっと歌い続けていた森口さん。それは現在も同様で、『機動戦士ガンダム』シリーズのカバー曲を発表したり、2025年12月には活動40周年を記念するアニバーサリーアルバム「Your Flower 〜歌の花束を〜」をリリースしたりするなど精力的です。
自身の公式チャンネル「森口博子 オフィシャル YouTube チャンネル」ではなんと、歴代の歌唱曲を「プレイリスト」や「リリース」のタブなどで公開しているので、ぜひお気に入りの楽曲を探してみてはいかがでしょうか?
◆森口博子 40th Anniversary Album 「Your Flower 〜歌の花束を〜」
2025年12月3日 発売
<初回限定盤> 2CD+Blu-ray 6,600円

<通常盤> CD ONLY 3,300円

【収録曲】
CD-1[オリジナル・アルバム] <初回限定盤><通常盤>共通
1. ETERNAL DAYS 〜あなたがいてよかった〜 作詞・作曲:西脇唯 / 編曲:時乗浩一郎
2. Good Morning Good Night 作詞・作曲:平松愛理 / 編曲:時乗浩一郎
3. 元祖バラドルなんだもん! 作詞・作曲:前山田健一 / 編曲:大竹智之
4. forever and ever and ever and ever....... 作詞・作曲:広瀬香美 / 編曲:時乗浩一郎
5. Ubugoe 作詞:松井五郎 / 作曲:doubleglass / 編曲:冨田恵一
6. 年下のあいつ 作詞:岸谷香, 森口博子 / 作曲:岸谷香 / 編曲:時乗浩一郎
7. ドキがムネムネ 作詞・作曲:森口博子 / 編曲:野崎洋一, 森口博子
8. ペンタス 作詞:森口博子 / 作曲・編曲:西村由紀江
9. 聖なる惑星 -Sanctuary- 作詞:売野雅勇 / 作曲:ニール・セダカ / 編曲:時乗浩一郎
10. ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜 (40人の森口博子によるアカペラヴァージョン) 作詞:西脇唯 / 作曲:西脇唯, 緒里原洋子 / 編曲:時乗浩一郎
11 . 真心ブーケ 作詞:畑亜貴 / 作曲:木根尚登 / 編曲:時乗浩一郎
(全11曲)
CD-2[ベスト・アルバム(2025バージョン)]<初回限定盤>のみ
1. 水の星へ愛をこめて
2. サムライハート
3. ETERNAL WIND 〜ほほえみは光る風の中〜
4. 夢がMORI MORI
5. スピード
6. ホイッスル
7. LUCKY GIRL 〜信じる者は救われる〜
8. もっとうまく好きと言えたなら
9. あなたといた時間
10. 視線
11. Someday Everyday
12. もうひとつの未来 〜starry spirits〜
13. I wish 〜君がいるこの街で〜
14. 星より先に見つけてあげる
15. 宇宙の彼方で
16. 鳥籠の少年
Blu-ray <初回限定盤>のみ
・ミュージックビデオ/ライブ映像収録
1. ETERNAL DAYS 〜あなたがいてよかった〜
・森口博子 コンサート“Starry People”(2022.5.3 昭和女子大学 人見記念講堂)
1. スピード
2. 水の星へ愛をこめて
3. 限りなき旅路 / with VOJA
「進撃の巨人」主人公エレンが“人類の敵”となった理由― 人が争うことを止められないメカニズムとは
冬アニメ「違国日記」は2026年アニメの覇権争いに食い込む作品だ―バトルもない、異世界にも行かない。だけど話題になる魅力とは?
「機動警察パトレイバー」リバイバル上映で振り返る...懐かしさとエモさが同居する極上の人間ドラマ【平成・昭和レトロアニメのすゝめ】

