昨年の大井・金盃を制したキリンジ(撮影:高橋正和) 芝の国内平地最長距離重賞といえば、中山芝3600mで行われるステイヤーズS。では、ダートの国内最長距離重賞は知っているだろうか。28日(水)に大井競馬場で実施される金盃(4歳上・SII・ダ2600m)は、ダートでもっとも長いレースのひとつだ。
昨年、日本で行われた2101m以上のダート重賞は、金盃(大井2600m)、ダイオライト記念(船橋2400m)、東京記念(大井2400m)、九州大賞典(佐賀2500m)、北國王冠(金沢2600m)、北上川大賞典(水沢2500m)、東海ゴールドC(笠松2500m)、高知県知事賞(高知2400m)の8競走だけ。したがって、4月以降の新年度に施行条件の変更がなければ、ダートの国内最長距離重賞は、大井・金盃と金沢・北國王冠の2つということになる。
かつては2600mを超えるような重賞もあった。一例を挙げれば、ダート路線の総決算をうたわれる東京大賞典。1962年から88年までは3000mのロングディスタンスだった。88年に勝利したイナリワンの走破時計は、3分17秒3もかかっている。89年からは2800mに短縮されたが、それでも勝ちタイムは3分前後。95年に交流重賞となって以降も距離は変わらなかったが、98年からは現在の2000mとなった。
近年少しずつ、ダートのロングランは数を減らしている。2400mだった園田・六甲盃は、一昨年から1870mに短縮。2500mでダートグレード最長距離だった名古屋グランプリも、競馬場移転のため22年から2100mとなった。10数年前まではホッカイドウ競馬でも2600mの重賞が存在したが、現在は準重賞、オープンのみの実施だ。
貴重な存在とあって、各陣営もこの一戦にかけている。普段は目立たない馬が距離適性の差で激走、逆転することも珍しくない。また、騎手の駆け引きも醍醐味のひとつ。物珍しさからどこかワクワクするのが長距離戦。データが少なく難解だが、予想にチャレンジしてみてはいかがだろうか。