最も寒い時期だけ見られる「スノームーン」 2月の夜空に輝く“雪の満月”を観測するポイントは?

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2026年01月29日 07:00  ねとらぼ

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Pixabay「rkarkowski」より引用

 2月の夜空に浮かぶ満月は、「スノームーン(Snow Moon)」と呼ばれています。1年で最も寒さが厳しいこの時期、静かな冬の夜にだけ現れる特別な満月です。


【画像】2025年のスノームーン


 2026年のスノームーンは、東京の場合、2月2日(月)午前7時9分に満月の瞬間を迎えます。前日の夜から当日の朝にかけて、冬の星座と並ぶその姿は思わず見上げたくなる美しさです。


「スノームーン」とは? 名前に込められた冬の記憶

 「スノームーン」とは、2月の満月につけられた伝統的な呼び名です。由来はとてもシンプルで、北アメリカでは2月が1年で最も雪の多い月であることが多く、先住民たちはこの満月を「雪の月」と呼んでいました。ちなみに同じ満月でも、春は「ピンクムーン」、夏は「ストロベリームーン」など、季節ごとに異なる名前がついています。


 スノームーンは、その中でも最もストレートな、冬の厳しさをそのまま映した名前と言えるでしょう。部族によっては、狩りが難しく食料が不足しがちな時期だったことから、「ハンガームーン(飢餓の月)」と呼ぶこともありました。


 満月の名前には、当時の暮らしや自然との向き合い方が色濃く刻まれているのです。


日本で見られる時間は? スノームーン観測のベストタイミング

 2026年のスノームーンが完全な満月になるのは、2月2日(月)午前7時9分(日本時間・東京)です。ただし、この時間はすでに空が明るくなり始めているため、おすすめは前日の2月1日(日)の日没後から深夜にかけてです。


 2月1日の夜、東の空から昇ってくる満月は、地平線近くにあるため、普段より大きく見えることがあります。これは“月の錯覚”と呼ばれる現象で、建物や山などの風景と重なることで、脳が月を巨大に感じてしまうために起こります。


 さらに、地平線近くの月は、オレンジや黄色がかった色に見えることもあります。冬の澄んだ空気と相まって、幻想的な光景になることも少なくありません。


満月は星と出会う夜でもある

 今回のスノームーンは、ただ明るいだけではありません。


 満月はかに座に位置し、有名な散開星団「プレセペ星団(M44/ビーハイブ星団)」の近くを通過します。この星団は、約1000個もの若い星が集まる“星の群れ”です。普段は双眼鏡や肉眼でも、ぼんやり確認できますが、今回は満月の強い光にかき消され、見つけるのは少し難しいかもしれません。


 それでも、「あの明るい月のすぐそばに、星の集団が隠れている」と思いながら眺めるだけで、夜空の見え方は変わります。


 また、この時期の夜空には、


・明るく輝く木星・ふたご座のカストルとポルックス・オリオン座の星々


 こうした冬の主役たちも健在です。満月の夜は星が見えにくい反面、惑星や星座の配置を知る“天体観測の入門”としては最適とも言えるでしょう。


満月は「見る」だけでも楽しい天体イベント

 2月の満月は、月面観察にも向いています。月全体が太陽の光を受けるため、“月の海”と呼ばれる模様がくっきり浮かび上がります。特別な望遠鏡がなくても大丈夫です。肉眼で眺めるだけでも、白と灰色のコントラストを十分に楽しめます。


 写真に挑戦するなら、三脚を使い、ブレを防ぐだけで印象は大きく変わります。スノームーンは、派手な天文現象ではありません。けれど、寒い夜に空を見上げる理由を、そっと与えてくれる存在です。


冬の満月が教えてくれること

 当たり前のように過ぎていく冬の夜。けれど空を見上げると、そこには何世代も前から同じように見つめられてきた満月があります。そんなスノームーンは、特別な知識がなくても楽しめる天体イベントです。ただ寒さ対策をして、少しだけ空を見上げる。それだけで十分。


 この冬、静かに輝く満月が、いつもの夜を少しだけ特別なものに変えてくれるかもしれません。


参照

StarWalk Space 「Full Moon in February 2026: Snow Moon」


Space.com 「February full moon 2026: When, where and how to see the Snow Moon」



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