
かつては関東随一の梅の名所で、江戸時代には3万6000本以上の梅が咲き誇り、文人墨客(ぼっかく)や皇族も数多く訪れた歴史ある観梅地だったという横浜市の「杉田梅林」。昭和以降の塩害や宅地開発によって姿を消し、今では「幻の梅林」と呼ばれているが、梅林の中心地だった妙法寺を舞台に2月14(土)・15日(日)に、「杉田梅まつり」(梅のまち杉田実行委員会・横浜市)が開催される。
明治時代に英照・昭憲両皇太后も鑑賞したという名木「照水梅(しだれ梅)」をはじめ、約100本の梅が境内を彩る。期間中は、普段は立ち入ることのできない山頂スポットを特別開放。歌川広重の浮世絵「武州杉田の梅林」にも描かれた東京湾を一望できる場所で、かつての梅林の風情を体感できる。
本堂前の特設ステージでは、江戸から昭和初期にかけてにぎわった磯子の花街文化を再現する「横浜芸者衆」による唄や踊り、伝統芸能「神楽」、迫力ある30台の和太鼓演奏など、多彩なステージイベントも開催する。飲食広場では、売店や10台以上のキッチンカーが登場。観梅とともにお茶をたてる体験もでき、幻の杉田梅を使ったジュースなどの販売もある。

