
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):フィギュア>◇団体ペア・ショートプログラム(SP)◇6日◇ミラノ・アイススケートアリーナ
【ミラノ=藤塚大輔】愛称「りくりゅう」こと三浦璃来(りく、24)木原龍一(33)組(木下グループ)が団体に臨み、SPで10組中1位となった。
世界選手権2度優勝の貫禄を示し、世界歴代3位となる自己ベストの82・84点。団体が採用された14年ソチ大会以降で日本ペアが順位点で最高の10点を獲得するのは、フリーを含めて初となった。初の金メダルを狙う日本はアイスダンスのリズムダンス(RD)、女子SPと合わせ、第1日を米国と2点差の2位で終えた。
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2人とって2度目の五輪は、会心の演技で幕を開けた。氷に片膝をつくフィニッシュポーズを解くと、三浦と木原はそろって両手を突き上げた。従来の自己ベストを1・85点更新。世界歴代3位の高得点をたたき出し、他国の選手も総立ちで拍手を送った。日本の目標は、22年北京五輪銀を上回る悲願の金メダル。まずはSPで期待に応えた三浦は、結成した19年以降の歩みに思いをはせ「7年間やってきたことを全て出せた」と誇った。
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世界王者の力を示した。スピードに乗り、2人横並びの3回転トーループ、三浦が木原に投げられながら跳ぶスロー3回転ルッツなどを次々と成功。木原が三浦を持ち上げながら滑るリフトでは、全組最高の出来栄え点(GOE)となる2・90点を稼いだ。表現面など示す演技構成点(PCS)も全体トップ。木原は「今日の自分たちのパフォーマンスは誇りに思っています」と胸を張った。
大会直前の苦難も乗り越えた。昨季世界選手権を2年ぶりに制し、今季も世界上位6組によるグランプリ(GP)ファイナルで3年ぶりに優勝。悲願の五輪金へ1歩ずつ進んできたが、昨年末の全日本選手権で危機が訪れた。SP直前に三浦が左肩を脱臼。そのまま本番に臨むも、翌日のフリーは棄権した。三浦は「動揺はあった。五輪前ということもあって落ち込んだ」と心が揺れた。
数日間の休養を挟んで練習を再開したが、当初は恐怖心もあった。それは相方の木原も同じ。女性を持ち上げたり、手をつないだりしながら滑るパートが多く「当初はグリップする(握る)のも怖さがあった」と明かす。それを振り払ったのは、ケガをした三浦だった。「逆にしっかり握ってほしい」。その言葉を受け、木原も「しっかり伝えてもらえたので、不安なく練習ができた」と加減せずに最終調整に集中できた。
団体採用4大会目にして、日本ペアではフリーを含めて初めてトップに立った。自身4度目の五輪となる木原は「日本の力になりたいと常に話していた。良いバトンを渡せた」とほほ笑んだ。フリーもフル回転が見込まれる。今や「りくりゅう」が、日本の大きな柱となっている。
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