


本来ならばパジャマで食事なんて、俺的にはありえない。家事の効率が悪すぎる。先に着替えてくれたらすぐに洗濯できるし、出かける前に干して行けるのに……。けれど着替えさせてもカナタが汚す。だから仕方なく容認したのだ。
俺が完璧な朝食を用意しているのに、エリは「少なくていい」とか「スムーズに食べられるものでいい」と言う。俺と同じレベルの食事は作れないくせに、作ってくれた相手に文句を言わないでほしい……。思わずため息が出る。

俺は幼い頃から母親に「これからの時代は男も家事ができないと」と言われて育てられた。いまどき、家事は女の仕事だという考え方は古い……そう思って、俺は結婚後も積極的に家事をやることにした。そして俺たち夫婦の間にはカナタが生まれた。
エリが仕事復帰をしたら毎日大変になるだろうと思い、俺は夫婦で協力していくためにもいっそう家事をしっかりやろうと決めたのだ。家事をすることは、むしろ好きな方だ。きっとエリよりもはるかに知識があるし、食事の栄養価もバッチリ。掃除も行き届いている自信はある。俺は心からそう思っていた。
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