
経済評論家であり、調理家電を活用した効率的な料理法を提唱する勝間和代さん。『仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社刊)では、調理家電の使いこなし方だけでなく、テクノロジーを活用してキッチン仕事を軽くする方法が丁寧に書かれています。「料理を簡単にする=手抜き」と感じてしまう方も少なくない中、勝間さんは「むしろ料理が得意な人ほど調理家電を使ってほしい」と語ります。
「人間がやるべきこと」と「機械がやるべきこと」を分ける
――『仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社刊)では、ホットクックやヘルシオの活用法に加え、テクノロジーでキッチン仕事を軽くする考え方が詳しく紹介されています。日々の料理で感じていた課題感を教えてください。
「材料を用意して、切って、加熱して、味付けして、盛り付けして、後片付けする。この一連の工程って、本当に長いんですよ。全部を手作業で、機械の力を何も借りずにやると、端から端まで1時間勝負になります」
料理の工程を冷静に分析する勝間さん。だからこそ、「人間がやるべきこと」と「機械に任せるべきこと」を明確に分けることが大切だと考えています。
「本当においしいものを作るために、人間がやらなきゃいけないことは何なのか。機械やテクノロジーがやってくれることは何なのか。そこを分業した方がいいと思っています。私たちが東京から大阪に行くのに、歩いていく人はいないですよね。新幹線か飛行機を絶対使う。でもなぜかキッチン仕事になると、みんな歩いていこうとするんです」
|
|
|
|
――人間がやるべきことは、具体的にはどのようなことでしょうか。
「この材料で何を作ろうか、今日はどんな気分か、自分の好みに合わせるにはどうするか。メニューを決めるところには、人間がどんどん関わっていいと思うんです。でも、その後の加熱に関しては、本当に機械の方が人間より上手だと思っています」
勝間さんが機械に加熱を任せる理由は明快です。
「人間って、指で触れられるのは40度ぐらいまでなんですよ。それを超えた瞬間、人間は正確な温度管理ができなくなる。でも機械なら、何度で何分という設定を完璧にこなしてくれます。だったら、そこは機械に任せた方がいいですよね」
「おいしさ」と「手間暇」は分離している
――手作りにこだわることと、おいしさの関係についてはどうお考えですか。
|
|
|
|
「料理のアウトプットとして、おいしくて、家族が喜んで、自分もおいしいものを食べたいわけじゃないですか。でも、その手前で手間暇をかけることが、おいしさに直結しているわけじゃないんです。そこの分離があるといいと思うんですよ」
この「分離」という考え方は、勝間さんの料理哲学の核心です。
「以前、肉じゃがを作ったんです。じゃがいもと人参と肉と玉ねぎを、それぞれ別々の適切な温度で煮て、最後に0.6%の塩分量になるように醤油をふっただけ。でも、その方が伝統的な調理方法の肉じゃがよりも全然おいしいんです。素材の味が全部残っていますから」
スタッフがその肉じゃがを持ち帰ったところ、お子さんから「すごくおいしい!もっとないの?」と大絶賛だったそうです。
|
|
|
|
「もしおいしいものを作ることが目的であれば、全然違う発想を持った方がいいのかもしれません。おいしく食べてもらうために、どのぐらい自分でやって、どのぐらい機械やテクノロジーの力を借りるか。自分にとって、負担にならない程度の労力で、おいしいものができないかなと考えるといいと思います。すごく苦労してまずいものを作ったら、悲しいじゃないですか」
ホットクック以前は、ストウブで煮込んでいた
――ホットクックを使い始める前は、どのように料理されていたのですか。
「ストウブを使って煮込んでいましたし、昔は本当に丁寧に作っていましたよ。ポタージュも、ちゃんと皮を剥いて裏ごしして、ミキサーにかけて、とやっていました」
今はホットクックでポタージュを作っているといいます。材料をホットクックに入れた後はスイッチを押すだけ。勝間さんは、調理家電を「楽をするため」に使い始めたのではないといいます。むしろ、おいしさを追求する中で、その解決策として調理家電にたどり着いたのです。
「火をずっと管理しながら長く煮込めたらいいのに、という気持ちはありました。素人がやってしまう失敗って、結局は加熱なんですよ。炒めすぎ、茹ですぎ、煮すぎ。人間がそばについて調理しようとすると、どうしても強火でちゃちゃっと終わらせたくなる。でもそうするとベチャッとしてしまう。弱火でゆっくり加熱する方が失敗なくおいしくできるんですが、今度は時間がなくなるし、そばについていなきゃいけない。その部分を調理家電に任せられたら、全然変わりますよね」
料理が得意な人にこそ使ってほしい
――調理家電に抵抗がある方に向けて、伝えたいことはありますか。
「普段から料理が得意な人ほど、私はホットクックやヘルシオを使ってほしいんです。今まで火のそばに張り付いていなきゃいけなかった時間が、全部解放されますから。そうしたら品数を増やせます」
また、勝間さんがヘルシオを推す理由はほかの家電では出せないプロの味が出せるため。
「私がヘルシオを好きなのは、人に出せるレベルのおいしさだからです。家庭用じゃなくて、元々は業務用のスチームコンベクションオーブンですから。お客さんが来た時に、スペアリブをパッと焼けばいいし、ラタトゥイユなんかも本当においしくできます。みんな大絶賛ですよ」
料理が好きな人ほど、活用しがいがあるツールであると語ります。
――今日は具体的なコツをたくさん教えていただきました。なぜここまで惜しみなく共有してくださるのでしょうか。
「みんなにおいしいものを作ってほしいんですよ、単純に。せっかく時間をかけて作るなら、おいしくできた方が絶対に嬉しいじゃないですか。私自身、たくさん本を読んで、たくさんの家電を試して、ようやくここにたどり着いたので。同じ遠回りをしなくていいように、使えるものはどんどん使ってほしいなと思っています」
最後に、勝間さんにクックパッドの中にあるレシピの中で、ホットクックを使って上手にできそうなものを選んでいただきました。
▼材料を入れるだけでできあがり
「ホットクックは、豚汁やカレーが1番上手なんですよ。あと、バーミキュラやストウブを使うと思ってレシピを見てみるとうまくいくと思います」
勝間和代さん新刊著書
『 仕事と人生を変える 勝間家電』(ダイヤモンド社)
「キッチン仕事を軽くする」の章には、ホットクックやヘルシオ以外にもさまざまなテクノロジーを使って、手間をかけずにおいしいものを食べる方法が惜しみなく記されています。また、キッチン家電のみならず、あらゆる家電やガジェットを使い1日2時間を取り戻すコツが満載です。
>>ご購入はこちらから
勝間和代(かつま・かずよ)
1968年東京都生まれ。経済評論家。早稲田大学ファイナンス MBA。
慶應義塾大学在学中から監査法人に勤め、アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JP モルガンを経て独立。3女の母。経済・教育・キャリア形成に関する発信に加え、合理的な暮らし方を追求するライフスタイル提案でも支持を集める。特に家電の選定・活用に精通し、自身の生活においても複数の家電を組み合わせ、時間と手間を最小限にする工夫を実践し続けている。著書多数。
