政府、備蓄米「手じまい」苦慮=買い戻し焦点、価格再上昇も
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2026年02月15日 08:01 時事通信社

政府備蓄米の放出で、在庫量は適正とされる水準を大きく割り込んだ。もともと凶作時のコメ確保が目的の備蓄米。今後は放出分の買い戻しが焦点となる。ただ、コメの価格は高止まりしたままで、買い戻しはさらなる価格上昇を招く恐れもある。農林水産省は「手じまい」に苦慮している。
「今買い戻したら『何しているんだ』と言われるだろう」。ある農水省幹部は懸念を打ち明ける。コメの供給量は潤沢にあるはずだが、5キロ当たりの販売価格は今も4000円台の高値水準が続き、対応を難しくしている。
備蓄米放出で、在庫量は96万トンから32万トンに減る見込み。適正水準は2001年の需要量を前提に算出した100万トンとされ、農水省は26年産から例年の備蓄米買い入れを再開し、事前契約で21万トンを購入する計画だ。競争入札分として放出した31万トン、随意契約分の28万トンも、需給などを見極めた上で市場から買い戻すとしている。
既にコメの集荷、卸売業者らの間では、買い入れ入札の時期や上限価格などへの関心が高まる。全国農業協同組合中央会(JA全中)の山野徹会長は、「食料安全保障の観点から、備蓄米の(適正)水準への計画的な買い入れや買い戻しが必要だ」と強調する。
農水省は一定規模以上の民間業者に一部の備蓄を委託する実証実験を26年度に実施する。備蓄米制度の柔軟性を高めるとともに、課題として浮上した流通の目詰まり解消も狙う。ただ、買い戻しや制度見直しの詳細な方向性は定まっていない。間もなく26年産米の作付けが始まる。
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