
五輪史上初めて大会名に複数の都市名を冠し、広域開催に挑んでいる今大会。13の競技会場がイタリア北部4会場群の6都市に分散し、東京から見て“新幹線のない”長野、山形、福島各市のような位置関係だ。
組織委から割り当てられた当社のホテルは、ミラノ南部のフィギュアスケート会場から2駅と至近。そこから平野歩夢らスノーボードの会場リビーニョに向かった。会場間の移動困難が課題に挙がる中、我々は完全電子化。東京やパリ大会では交通系ICカードが支給されたが、ミラノは「公式輸送アプリ」になった。
市内の地下鉄はQRコードで、都市間をつなぐ鉄道も電子で。乗換案内機能があり、列車は2タップで予約できた。始発はメディア専用、日中は1両が貸し切り。スイス国境近くの町まで約230キロは、鉄道とバス2本で6時間超だった。
これだけの話で「疲れたぜ」と悦に入っていたら、他社の記者が到着。ジャンプ会場のプレダッツォからで「14時間かかりました。日本に帰れますよ」と。検索すると、鉄道2本バス4本。ぐぬぬ、面白い。そういえば、イタリアのことわざに「人のふんどしで相撲を取る」が、あるとかないとか。使わせてもらおう。グラッツェ(イタリア語で、ちゃんし)。【木下淳】
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