
<ミラノ・コルティナオリンピック(五輪):アルペン>◇男子回転2回目(最終)◇16日◇ステルビオ・スキーセンター
金メダル最有力選手がまさかのアクシデントで結果を残せず“大暴れ”した。
1回目で56・14でトップに立っていたアトルリー・マグラース(25=ノルウェー)が2回目の30番目に登場。2位と0秒59差があり、スムーズに終えれば金メダルという状況でスタートした。しかし、開始からまもなくコースアウトで失格。この信じられない事態にマグラースは、大声を上げて悔しさを爆発させると、右手で立て続けにストックをコース外へ投げてしまう。
両手で頭を抱えた後はコース脇でスキー板を外すと、柵をくぐり抜けてコース外へ。無人の雪原を時折バランスを崩しながら歩き、次の柵の手前で行ったところで寝転がり、グローブを外した両手で顔をおおった。
その後駆け付けたスタッフに話しかけられても、周りに雪を投げつけるなど落ち着かない様子。最後にはヘルメットを雪面に突き刺すようにたたきつけた後に、スタッフのスノーモービルに乗ってコースを後にしたが、その表情は最後まで怒りに満ちたものだった。
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ノルウェー紙「ダグブラデット」は電子版で「マグラースは金メダルが煙と消えた後、逃走した」と題して報道。開会式当日に祖父を亡くしていたマグラースの悲劇を伝え、ノルウェー国内ではマグラースがコースアウトした目の前でガッツボーズをしたスイスチームのコーチの振る舞いを非難する声が上がっているとした。
ロイター通信はマグラースの声を掲載。「ショックとあらゆる感情が入り混じった、まるで非現実的な感覚。こんなことは今まで経験したことがない。人生最悪の瞬間ではないけれど、今日はキャリアの中で最悪の瞬間だ。(祖父を亡くした)人生の厳しい時期を何か良いことで締めくくりたいと思っていたので、その機会がなくなった時は余計に辛く感じた」と伝え、コースアウト後の行動についてマグラースは「全てのことから離れたかった」と話したと伝えている。
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