アンジュルナ(撮影:高橋正和) 3月18日(水)に浦和競馬場で行われる桜花賞(3歳牝・SI・ダ1500m)。当地の名物レースに数えられ、大井の東京プリンセス賞、川崎の関東オークスと南関東牝馬三冠を形成している。
今年の筆頭はアンジュルナ。現在5連勝中と勢いに乗っているうえ、前哨戦のユングフラウ賞もまるでワンサイドな走りだった。現状は一頭抜けた存在に映るが、一冠目を制して地位を確固たるものとするか。はたまた、逆転して主役に名乗りを上げる馬が現れるか。発走予定日時は18日(水)の17時45分。主な出走予定馬は以下の通り。
■アンジュルナ(牝3、浦和・小久保智厩舎)
重賞初挑戦だった昨夏のルーキーズサマーCは5着に敗れたが、特別戦を連勝して立て直し、ローレル賞、東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞とつぎつぎにタイトルを獲得している。前走も逃げ馬を自ら競り落とし、6馬身差の圧勝と、同世代の牝馬同士なら敵なしの印象。出負けさえしなければ、今回も上位争いになる。まずは桜の女王に輝いて、三冠の夢をつなげたい。
■トリップス(牝3、北海道・小野望厩舎)
ホッカイドウ競馬から参戦の一頭。昨年5月にデビュー勝ちを収めたほか、10月には盛岡のプリンセスCを4馬身差で制して重賞初制覇を果たした。続くローレル賞も逃げて見せ場をつくったものの、アンジュルナの後塵を拝する4馬身差の2着。リベンジを誓って、再び南関東に長距離遠征をしてきた。抜群のゲートセンスを生かし、今度こそビッグタイトル獲得なるか。
■トウキョーアンナ(牝3、船橋・石井勝男厩舎)
好位からの安定した末脚を武器にして、デビュー2戦目から3連勝を飾った。その後はローレル賞で9着、東京2歳優駿牝馬で8着に敗れたが、年明けの桃花賞、ユングフラウ賞はともに2着と前進を見せている。直線でフラつく場面があるなど、成長の余地も残すが、エンジンがかかったときの決め手は一級品。前走でアンジュルナに付けられた6馬身差をどこまで詰められるか。
■ナーサリーテイル(牝3、船橋・川島正一厩舎)
昨年7月に行われた船橋ダ1000mの新馬を7馬身差で制し、続くダ1200mの特別戦を4馬身差勝ちと、短距離で高い能力を誇示。マイルのローレル賞は3コーナーで先頭に並びかけながら4着と距離延長に課題を残したが、1600m戦が二度目の東京2歳優駿牝馬では後方から鋭く追い込んで2着と慣れを見せた。今回も展開の助けがあれば、上位争いに加わってくるだろう。
■ファーマドール(牝3、大井・大宮和也厩舎)
初白星はデビュー9戦目と時間を要したものの、その後にもう1勝を挙げて、昨年11月には佐賀のフォーマルハウト賞に参戦。タイトル獲得とはならなかったが、地元で快進撃を続けるサキドリトッケンから半馬身差の2着に好走し、素質の片鱗を見せた。南関東の準重賞、重賞ではまだ結果が出ていないが、モマれない位置で運べれば、上位進出のチャンスは十分ある。
■ブレイズエッジ(牝3、船橋・川島正一厩舎)
門別ダ1100mの初陣を8馬身差で圧勝。続くダ1200mのフルールCは追走で苦しんだが、マイル戦のフローラルCは0.6秒差の4着に食らいついた。さらに100m延長のトルマリン特別で2勝目を挙げ、同距離のブロッサムCでも2着と、中距離ではかなりの実力。転入初戦の前走では素質馬のアムールピスケスを楽に退けており、多くの馬と初対戦の今回、ダークホースになりそうだ。
(文:中川兼人)