「人命軽視」「悔しい」=西日本豪雨訴訟で敗訴の原告ら
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2026年03月18日 18:31 時事通信社

西日本豪雨を巡る訴訟の判決で、国や自治体への損害賠償請求が認められなかったことを受け、原告団からは18日、「人命軽視だ」「悔しいを通り越している」など落胆や憤りの声が上がった。
午後3時前、松山地裁前で「私たちは諦めない」と書かれた紙を掲げた原告側弁護団の奥島直道弁護士は「行政(側の主張)をうのみにした判決で、事実を直視していない」と憤った。その後行われた記者会見では「何をやっても行政は責任を免れる。人の生命がこんなに軽視される判決は許されるのだろうか」と訴えた。
会見には、親族を亡くした原告も出席。両親を愛媛県西予市で亡くした椿本紀代さん(56)は「(提訴から)長くて苦しい6年だった。両親の無念を晴らすつもりで裁判に臨んだのに、これでは報告できない」と唇をかんだ。同市で義母を亡くした小玉恵二さん(67)も「一つ一つの争点で(行政側が)もっと人間味のある対応ができていたら、尊い命をなくすことはなかった」と声を絞り出した。
同市で夫を亡くした入江須美さん(58)は、国や行政の責任が問われなければ「どこかでまた同じことが起きる」と懸念。「みんな悔しい思いを抱えて暮らしている。絶対に今回のような放流をしてはいけないと強く訴えていく」と語った。
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