令和の虎・林社長が“有名になることに執着”するワケ「僕は日本の総理大臣になる」

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2026年03月19日 16:20  日刊SPA!

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 ビジネスリアリティ番組「令和の虎」の2代目主宰としても注目を集め、月額50万円の“顧問制度”が話題の林尚弘社長。インフルエンサーのヒカル氏や実業家の前澤友作氏をも巻き込むその影響力は、とどまるところを知らない。
 今回、林社長に迫るのは、「令和の虎」に出演する社長やビジネス系ユーチューバー、経営者らをインタビューし続け、彼らに共通する思考法とメカニズムをまとめた『武器としての影響力』(サンライズパブリッシング)を上梓した水野俊哉さん。

 先の衆院選で衆議院の465議席中316議席を獲得して圧勝した自民党と高市政権。歴史的勝利から、今後高市政権はどのような日本のかじ取りをするのか注目されるなか、林社長は未来の総理大臣を狙っている。彼が描く日本の未来と、その実現に向けた戦略の全貌に迫る。

◆故・岩井社長から受け継いだバトン

水野 近年のご活躍には目を見張るものがあります。特にYouTubeチャンネル「令和の虎」はビジネスに関心のある層で知らない人はいないほどの人気番組です。林社長が2代目主宰に就任された経緯や、現在の活動についてあらためてお聞かせいただけますか。

林 「令和の虎」は、事業の夢を持つ志願者が、投資家である「虎」たちを相手にプレゼンを行い、出資を募るという番組です。僕が主宰を務めることになったのは、初代の岩井社長が亡くなられたことがきっかけでした。生前、彼から「ピンチヒッター的に2代目をお願いします」とLINEで頼まれてはいたんです。

水野 それは、岩井社長からの直接のご指名だったのですね。

林 はい。ただ、その時は「主宰代行ならやりますが、2代目にはなりません」とお断りしました。岩井さんがご存命のうちに僕が2代目になってしまうと、彼の居場所がなくなるような気がして、それは避けたかった。

ですが、彼が亡くなった後、番組メンバーや奥様と何度も話し合いを重ね、最終的に僕が正式に引き継ぐことになりました。今は3か月に一度、有志のメンバーで会議を開き、経営者ならではの視点で改革を進めています。

◆前澤友作も動かした「トークン経済圏」の衝撃

水野 「令和の虎」といえば、前澤友作さんが出演された回は大きな話題を呼びました。テレビCM以上の広告効果があったという話も伺いましたが、これも林社長の影響力があってこそではないでしょうか。

林 あの時は本当に驚きました。前澤さんクラスの方が、台本も一切ないガチンコの場に出てきてくれたわけですから。放送後、彼が自身のサービス「KABU&」の利用者にアンケートを取ったところ、「サービスを知ったきっかけ」の第1位が「令和の虎」だったそうです。

莫大な広告費をかけたテレビCMよりも、無料のYouTube番組のほうが効果があったと証明してくれた。これは僕にとっても大きな自信になりました。

水野 なぜ、前澤さんは出演を決意されたのでしょうか。

林 実は、僕がSNSなどで「トークンの可能性」について発信していたことがきっかけだったそうです。「サービスを利用したら、その対価として株やトークンがもらえる。それが値上がりすれば、資産形成につながり、格差是正の一助になる」という僕の考えに、前澤さん自身も強く共感してくれていた。

「自分も同じ考えだったから」と、出演理由を直接教えてくれました。彼がやっているのは株ですが、根底にある思想は同じなんです。

水野 なるほど。「トークン」という言葉に馴染みのない読者もいるかと思います。林社長が提唱するトークンの仕組みと、その可能性について、もう少し詳しく教えていただけますか。

林 はい。例えば、僕が新しい本を出すために、出版費用をクラウドファンディングで集めるとします。仮に1冊1500円で支援を募り、リターンとして完成した本を1冊お渡しする。

これだけだと普通のクラウドファンディングですが、ここに「1500円分のトークン」を付与するのがポイントです。このトークンを持っている人には、僕の会社のサービス割引や、限定イベントへの参加権といった特典が付いてきます。

水野 つまり、単なる“購入”ではなく、“投資”に近い価値が生まれるわけですね。

林 その通りです。僕自身の人気や知名度が上がれば特典の価値も高まり、トークンを欲しがる人が増えます。すると、ゴルフ会員権のようにトークン自体の価格が上昇する可能性がある。

1500円で本が1冊手に入り、さらに持っているトークンが将来1万5000円になるかもしれない。たとえ価値が10分の1になっても150円は返ってくるし、1500円で売れれば本代は実質無料です。これは、誰も損をしない画期的な仕組みだと確信しています。

◆ヒカルも心酔する「人たらし」経営術の神髄

水野 林社長の周りには、いつも多くの人が集まっている印象です。特に、トップインフルエンサーのヒカルさんとの関係性は、多くの人が注目しています。なにか、人を惹きつける特別なコツでもあるのでしょうか。

林 よく「人たらし」なんて言われますが、自分では特に意識したことはありません(笑)。ただ、人と会って話をするのは好きですね。一時期、会食が40日連続で続いたこともありました。

ハワイ旅行でいったん途切れましたが、帰国後も2〜3日に一度は誰かと飲んでいます。ヒカルさんとも、撮影だけでなくプライベートで飲みに行くことも多いですよ。

水野 40日連続はすごいですね。ヒカルさんがSNSで林社長のことを頻繁に取り上げているのも、頼んでいるわけではないと伺いました。

林 ええ、一度もお願いしたことはないです。彼が自発的にやってくれています。まるで、芸能界で松本人志さんに気に入られているような感覚に近いかもしれません。さんまさんとジミー大西さんのような関係性、と言えばわかりやすいでしょうか。

もちろん、僕らの関係は上下ではなく対等ですが、彼のような夢のある方に気に入ってもらえているのは、本当に幸運なことだと感じています。

水野 影響力を持つことで、ビジネスのやりやすさも変わりましたか。

林 圧倒的に変わりましたね。武田塾を創業して17〜18年かけて築き上げた利益と同等の額を、有名になってからは、わずか2〜3年で生み出すことができました。

影響力があれば取引先との商談はスムーズに進みますし、人材採用もラクになる。社員も辞めにくくなります。「林社長の会社にいる」という事実が、社員やその家族にとって一種のステータスになるんです。

同じ言葉を発するにしても、無名な人間が言うのと、知名度のある人間が言うのとでは、相手の納得感がまったく違いますから。

水野 発言の重みが変わる、ということですね。

林 そうです。言葉一つひとつの価値が、影響力によって増幅される。それはビジネスだけでなく、あらゆる場面で実感しています。だからこそ、僕はもっと有名になる必要があると考えています。

それは単に会社を大きくするためだけではなく、その先にある、もっと大きな目標を達成するためです。

◆「国民投票で日本を改革する」という政治構想

水野 その大きな目標というのが、以前から公言されている「総理大臣になる」ということですね。政治家を目指す理由と、その具体的なビジョンについてお聞かせください。

林 僕は“池上彰的な総理大臣”を目指したいんです。今の日本には、年金問題、社会保障、労働規制など、改革すべき課題が山積しています。

例えば、解雇規制が厳しいせいで、企業はリスクを恐れて従業員の給料を上げられない。でも、解雇規制を緩和する法案を提出すれば、国民から猛反発を食らって内閣がもたない。だから、誰も手をつけられないんです。

水野 政治家がリスクを取れない構造的な問題がある、と。

林 ええ。そこで僕が提案したいのが、重要な改革案を国民投票にかける、という仕組みです。

例えば、「給料を上げるために解雇規制を緩和する法案に賛成ですか? 反対ですか?」と、選択肢を国民に直接提示する。総理大臣は「どちらに決まってもいい」という中立な立場で、テレビやYouTubeで徹底的に議論の場を設ける。そして、国民自身に決めてもらうんです。

水野 政治家が決めるのではなく、国民が直接意思決定をするということですね。

林 そうです。もし、国民投票で「解雇規制緩和」が可決され、結果的に社会の格差が広がったとしても、それは国民自身が選んだ道です。

政治家が独断で決めれば「政治が悪い」となりますが、自分たちで決めたことなら、その結果に対する責任感も生まれる。議論の過程で、制度のメリット・デメリットを国民一人ひとりが学ぶことにもなり、民主主義の成熟にも繋がります。

水野 面白いアイデアですね。まさに「令和の虎」の政治版、といったイメージでしょうか。

林 まさにそれです。もし“林内閣”が誕生したら、まず最初にこの「国民投票法案」を成立させます。そして、月に一度、あるいは数か月に一度のペースで国民投票を実施し、これまで誰も手をつけられなかった課題を次々と解決していく。

夫婦別姓のような意見が分かれる問題も、国民の総意で決めればいい。そうやって、停滞した日本を前に進めていきたいんです。

◆総理大臣になるための具体的なロードマップ

水野 その壮大な目標を実現するためには、どのような準備が必要だとお考えですか。

林 必要なものは、突き詰めれば2つです。圧倒的な「知名度」と「お金」。総理大臣になるには、与党の最大派閥のトップになる必要があります。そのためには、まず小選挙区で確実に勝てるだけの知名度が不可欠です。

有名になれば、党内での発言力も増し、選挙の応援にも呼ばれるようになる。そこで自分の仲間を増やし、派閥を形成していくんです。

水野 派閥を率いるためには、資金力も重要になりますね。

林 その通りです。派閥のメンバーを支援したり、選挙で惜しくも落選した仲間の生活を支えたりするには、莫大な軍資金が必要になります。

だからこそ、僕はもっと会社を大きくして、もっとお金持ちにならなければならない。ビジネスでの成功が、そのまま政治家としての影響力に直結すると考えています。

水野 昨今では、実業家やタレントが政治家に転身する例も増えています。

林 アメリカのトランプ大統領がいい例ですよね。彼ももともとは有名な実業家で、テレビ番組での「You’re fired」(お前はクビだ)という決め台詞で人気を博しました。

ウクライナのゼレンスキー大統領も、もともとはコメディ俳優です。SNSが普及した現代において、影響力はビジネスだけでなく、政治の世界でも最強の武器になる。僕もその流れに乗って、頂点を目指したいと思っています。

水野 テレビへの露出も増やしていくお考えですか。

林 もちろんです。最近、ようやく少しずつ声がかかるようになってきました。昨年も、YouTube番組「リハック」の収録で、前日に急遽「石丸伸二さんと対談してほしい」と連絡があったんです。

聞けば、もともと出演予定だった公明党の山口那津男前代表がキャンセルになったための代役だったそうですが、それでも嬉しかったですね。

◆影響力が生み出す、新たな時代の価値基準

水野 最後に、今後の展望についてお聞かせください。ビジネス、そして政治の世界で、林社長はどのような未来を描いていますか。

林 僕は、日本が抱えるさまざまな「規制」を一つひとつ取り払っていきたい。例えば、ライドシェアのような新しい産業も、既存の規制が壁となってなかなか普及が進みません。

こうした課題を国民的な議論を通じてクリアしていくことで、新しい産業を育て、日本をもう一度、成長軌道に乗せることができると信じています。

水野 林内閣が誕生した場合、どのような人材を登用したいですか。

林 もちろん、まずは僕を支えてくれた議員の方々が優先ですが、民間からも積極的に登用したいですね。トランプ前大統領が、行政のコストカットをイーロン・マスクに任せようとしたように、既成概念にとらわれない大胆な発想が必要です。

それこそカルロス・ゴーンさんのような、既存の枠組みを壊せる人材を適材適所で配置するのが理想です。

水野 お話を伺っていると、林社長のすべての活動が「総理大臣になる」という目標に繋がっているように感じます。

林 そうかもしれません。僕が本を書き、YouTubeに出演し、会社を経営する。そのすべては、社会に対する影響力を高めるための手段です。そして、その影響力を使って、最終的にはこの国を良くしたい。それが僕の最大のモチベーションであり、人生を賭けた目標です。

水野 これからのご活躍も、ますます楽しみです。本日は貴重なお話をありがとうございました。

林 ありがとうございました。

【インタビューを終えて(水野)】

 最後の取材が1年以上前だが、実はその後、毎月会っている。その間、令和の虎2代目主宰に就任。FCチャンネルも順調に成長させつつ、「お茶顧問」という新しいビジネスを世の中に知らしめた。

 YouTubeの世界では、溝口勇児氏率いる「リアルバリュー」が令和の虎に匹敵する存在感を示し始めているが、林本人はどこ吹く風で盟友の桑田龍征やヒカルとのコラボで存在感を示し、毎晩キャバクラで散財し続けている。一体この先、林は政界進出して総理大臣の椅子に座れるのか。個人的にも目が離せない人物だ。

林 尚弘

1984年生まれ、千葉県出身。株式会社FCチャンネル代表取締役社長。大学在学中に家庭教師の事業を始め、2006年に「武田塾」を設立。「日本初!授業をしない。」という独自の勉強法が注目を集め、全国に400校舎以上を展開するまでに成長させる。2024年より、ビジネスリアリティ番組「令和の虎」の2代目主宰に就任。著書に『稼ぎたいならキャバクラへ行け』(幻冬舎)、『眠れなくなるほど面白い図解起業の話』(日本文芸社)など多数。実業家、投資家、YouTubeプロデューサーとして、多方面で活躍している。

【水野俊哉】
1973年生まれ。作家、出版プロデューサー、経営コンサルタント、富裕層専門コンサルタント。ベンチャー起業家、経営コンサルタントとして数多くのベンチャー企業経営に関わりながら、世界中の成功本やビジネス書を読破。近年は富裕層の思考法やライフスタイル、成功法則を広めるべく執筆活動をしている。現在は自ら立ち上げた出版社2社や文化人タレントプロダクション、飲食業のオーナー業の傍ら、執筆やコンサルティング、出版プロデュース業を営んでいる。国内外問わず富裕層の実態に詳しく、富裕層を相手に単にビジネスにとどまらない、個人の真に豊かな人生をみすえたコンサルティング・プロデュースには定評がある。
著書はシリーズ10万部突破のベストセラーとなった『成功本50冊「勝ち抜け」案内』(光文社)など27冊、累計40万部を突破。最新刊に『成功する人は、なぜリッツ・カールトンで打ち合わせするのか?〜あなたを超一流にする40の絶対ルール〜』(サンライズパブリッシング)がある。

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