
私は気持ちを切り替えて、ユウトのために時間をかけて作った料理をテーブルいっぱいに並べました。久しぶりの帰省だからこそ、できる限り喜んでほしいという思いが強く、つい張り切ってしまったのです。ユウトの驚いた顔を見て、少しだけ安心しました。
ユウトは家で暮らしていた頃と変わらず、とくに感想を言うこともなく静かに食べ終えました。褒められたわけではないけれど、残さず食べてくれたことが何より嬉しくて、私はほっと息をつきました。けれど、どこか物足りない気持ちも少しだけ残りました。
夕食後、私は楽しみにしていたケーキを取り出しました。ユウトが喜ぶ顔を想像して予約までしたものです。でも、お腹いっぱいのようで、少し困ったような表情を浮かべていました。無理をさせたくない気持ちと、少し残念な気持ちが入り混じりました。
翌朝も私は張り切って旅館のような朝食を用意しました。久しぶりの帰省だからこそ、できる限りのことをしてあげたいという気持ちが止まりません。
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ところがそのあと、ユウトから「今日の夕飯はもっと普通でいいよ」と言われてしまいました。私はその言葉の意味がすぐには理解できませんでした。張り切りすぎていたのかもしれないと思う一方で、何が普通なのかがわからなくなってしまいました。
普通ってなんだろう……と、私は考えてしまいました。
久しぶりの帰省に向けていろいろ頑張ってきたけれど、ユウトが言った普通は、私が思っていたものとは少し違っていたのかもしれません。
ユウトの言う普通がどんなことなのか、まだよくわかりません。
でも、せっかくの帰省です。
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原案・ママスタ 作画・かちこ 編集・横内みか

