広島がPK戦制して準決勝進出! クラシエカップ“3連覇”へ意欲「1つ星を取って満足してるようじゃ去年と変わらない」

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2026年03月22日 15:50  サッカーキング

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[写真]=WE LEAGUE
 初の3連覇に向けて、また一歩前進した。サンフレッチェ広島レジーナは21日、クラシエカップ・グループステージ第6節でINAC神戸レオネッサをホームに迎え、0−0のまま突入したPK戦を5−4で制し、ノックアウトステージ進出を決めた。

 広島は立ち上がりから相手のプレスに苦戦したが、体を張った粘り強い守備で今大会初の無失点を達成。GK木稲瑠那は「後手になってしまうシーンも多くて、相手のやりたいようにやらせてしまいました」と振り返りつつ、「失点が続いてた中でINAC相手に無失点は、守備陣としてすごく自信のつく結果だと思います」と手応えを口にした。

 今冬加入してセンターバックのスタメンをつかんでいるDF朝倉加奈子は攻守で存在感を放ち、「インターセプトのところ、相手の前で奪うところは手応えがありました。でも逆にビルドアップのところで、相手のラインが高い中で後ろからもっといいボールを供給できたらシュートチャンスが作れたと思うのでそこは課題でした」と振り返った。

 クリーンシートを達成したが、チャンスも生かせず無得点に終わり、DF市瀬千里は「無失点はうれしいですけど、今季はより攻撃に力を注いでる中で無得点の方が悔しかったです。やっぱり0−0だとPK戦や苦しい展開になるので、失点してもそれ以上得点を決めて勝つぐらいの力をもっとつけていきたいです」と話した。

 90分をスコアレスドローで終えてPK戦に突入。その時点で突破も決まっていたが、もちろん最後まで勝ちにこだわった。木稲が圧巻の4連続セーブを見せたRB大宮アルディージャWOMEN戦に続くホームでのPK戦。その試合と同じように今回も守護神はキャプテンマークをMF柳瀬楓菜から受け取ってゴールを守った。

「大宮戦の時は柳瀬が勝手に渡してきましたし、今日に関しては渡されないと思っていたんですけど、(小川)愛ちゃんに(PK戦前のコイントスに)行ってきてって言われて、『え、自分?』みたいな感じでした」(木稲)

 キャプテンのDF左山桃子が負傷離脱して以来、キャプテンマークを巻く機会が多かったのは副キャプテンの小川と柳瀬だが、PK戦では同じく副キャプテンの木稲にキャプテンマークを託した。小川は、「戦っているのは1人じゃないですし、みんなのいろんな思いや気持ちを託しながら、協力しながら、力を合わせながらっていう意味です」と説明。柳瀬も「自分が巻いてる時はパワーとか責任感とかいろいろ感じますし、ルナさんに関してはもう止めてくれると信じてるので。ヒーローなので」と守護神への信頼を口にした。

 PK戦のキッカーは挙手制だった。1番手は皇后杯決勝でPKを止められたエースのFW上野真実が先陣を切って決めると、2番手は大宮戦で相手のハンドで得たPKをセーブされたMF松本茉奈加が務めて成功させた。

 3人目は大宮戦のPK戦でGKにストップされた市瀬。「蹴ろうとは思っていたけど、いざ手を挙げるとなると、『自分でいいかな』とか、『みんな信じているかな』とか不安になるところもありました」と明かしたが、「ここで蹴らなかったらダサいと思って」と覚悟を決めて蹴り成功。前回の悔しさを晴らして満面の笑みを見せた。

「GKのみんなが練習後、PK練習に付き合ってくれましたし、練習に付き合わせたからには蹴って決めて、自分の中でも消化したかったので蹴ってよかったです。蹴る前もみんなが『いける、いける!』、『頑張れ!』って笑顔で言ってくれたのでそれに救われました。みんなに感謝したいです」(市瀬)

 4人目は新ストライカーのFW神谷千菜が決め切り、最後は「5番目に蹴るのが好きなので」という小川が登場。緊張感あるシーンだったが、「楽しかった」という背番号8がゴールネットを揺らして勝負を決めた。

「前回(大宮戦)もそうでしたけど、PK戦の時も本当に楽しい雰囲気をチームで作れているし、それが小さいことかもしれないですけど、積み重なって勝ちにつながると思うので、まずそういった雰囲気をチームで作れたことがよかったですし、それが結果としてついてきたと思います」(小川)

 広島はPK戦を制して勝ち点2を積み重ね、全体の2位でノックアウトステージに進出。皇后杯に続く2冠に向けて関門を突破した。小川は、「勝って進めることが自分たちの自信になりますし、これからにつながると思うので、そういった意味では今日全員が(PKを)決めて勝てたのは良かったと思います」とチームの前進に手応えをつかんだ。

 市瀬は、「欲を言えば1位通過で突破したかったですけど、本当に最後までみんなで諦めずにゴールへ向かうところは表現できたと思うのでひとまずホッとしてます」と心境を明かし、「1つ星を取って満足してるようじゃ去年と変わらないので、2つ目の星が取れるように、1年ずつ変わっていくレジーナを見せていきたいです」と力強く語った。

取材・文=湊昂大

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