
JR東日本は3月23日、E3系新幹線を改造した荷物専用新幹線の定期運行を東北新幹線の盛岡〜東京駅間で開始した。毎週月曜から金曜まで、定期列車の「やまびこ56号」に連結して運行し、新幹線の定時性や速達性を生かして生鮮品などを輸送する。
JR東日本は2017年から新幹線を活用した荷物輸送の取り組みを始め、2021年には列車による荷物輸送サービスの名称を「はこビュン」と定めて事業を本格化した。2025年からは臨時列車の客室の一部を使った大口輸送サービスも開始。より多くの荷物を定期的に運びたいというニーズを受けて今回、荷物専用車両の定期運行に踏み切った。
荷物新幹線として改造したのは、山形新幹線で運行していたE3系2000番台1編成(L69編成)。車内の座席をすべて撤去し、床面をフラット化したうえで鉄板を敷設した。滑り止めや荷崩れ防止ベルトを取り付け、荷物をカゴ台車に載せたまま積み込める構造とした。最大で段ボール箱1,000箱(17.4トン)を輸送できる。外観は車体全体を白く塗装し、中間車の窓には輸送実績のある地産品などをエリアごとにデザインした。
荷物の積み下ろしは東京・盛岡それぞれの新幹線車両センター内で行う。初日は生鮮食品や駅弁など800箱を積載し、盛岡駅を午後0時8分に出発。午後3時24分に東京駅に到着し、東京・北区の東京新幹線車両センターには午後3時54分ごろ到着した。荷物は台車ごと運び出され、無人搬送車(Automated Guided Vehicle/AGV)で自動搬送したうえで、車両センター内の荷捌き場でトラックに積み替えた。
JR東日本マーケティング本部の三井揚介マネージャーは「新幹線での荷物輸送は、揺れが少なく時刻通りに運べるのが強み」と述べ、東京発盛岡方面の下り便や上越新幹線などへの展開も視野に入れているとした。
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