
2024年パリ五輪レスリング男子グレコローマンスタイル60キロ級金メダルの文田健一郎(30=ミキハウス)が26日、東京都内で会見に出席し、新プロジェクト「RESPECTion!(リスペクション)」を発表した。
SNS上での誹謗(ひぼう)中傷や性的ハラスメントなどの問題が深刻化する中、アスリートが安心して競技に打ち込める環境づくりを進めるもの。
文田は「僕自身も誹謗中傷を受けた経験がある」と明かした。ただ、誰かに相談することはなかった。「当たり前というか、受け止めてしまう自分もいた。今回の活動のお話をいただくまでそれが当たり前なんだと思っていた」。
アスリートたちはファンからの批判や悪質な投稿を「仕方がない」で片付けてしまう傾向があるという。「軽い相談とかじゃなくて、アスリート同士の愚痴とか軽い話で出てくるので、『みんなが受けているんだろうな』っていうのが実情」と文田は説明する。
自身もSNSのコメントやメッセージ機能で直接、マイナスな意見を目にすることがある。
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「コメントだったら、ポジティブな(コメントの)流れの中にちょろっとあるので、中和されるというか。ただ、DM(ダイレクトメッセージ)だと、言い回しがきつかったりするので、鋭かったりします」。
選手に対して否定的な投稿やコメントを見た時は、頭の中でその言葉を考えないようにもしている。
同プロジェクトの1つ、SNS活動の中には、トップアスリートたちの「プロセス」に着目し、日々のトレーニングや日常生活の様子の写真を投稿する取り組みも紹介された。
会見中に「見せたくない姿もある」と言った文田はこんな考えを口にした。
「(カメラの前で)自分の頑張りだけのためにやっている瞬間は、なかなか選手から発信するのは難しい。もしかしたら選手によっては絶対見せたくない人もいるけど、そこを考えてみる。密着番組だけを見て選手を『分かった風』にするのではなく、選手自体を知っていく。スポーツが好きならそこも考えて応援してほしい。わがままですけど、アスリートとしての率直な願いであり、希望です」。
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