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米国とイスラエルによる軍事作戦を受け、イランがホルムズ海峡を封鎖するなど、悪化する中東情勢を受け、石油不足の可能性が深刻化する。
その影響により、人工透析に使うチューブなどの「透析回路」に使用する石油派生品ナフサの供給不足が叫ばれ、X上には28日までにハッシュタグ「#透析が止まる日」まで登場した。その中、漫画家・しりあがり寿氏の「ナフサ、医療分野への重点的振り分けとかしなくていいんだろうか?正しい情報をしっかり持ってる偉い人たちがちゃんと考えてくれてるよね…」との投稿に対する、医師のDr.パパ氏の指摘「医師として言います。考えてくれていません。」が大きな反響を呼んでいる。
Dr.パパ氏は「行政がナフサを医療向けに重点配分するには法的根拠が必要です。石油備蓄法は原油の備蓄・放出を定めていますが、ナフサ→エチレン→医療用プラスチックという川下の供給配分を政府が指示できる規定は現行法にありません」と指摘。「『考えている』なら国会で立法議論になるはずですが、第221回国会でナフサ、エチレンの医療向け優先配分は議題に上がっていません」と国会で議論にさえ上っていないと訴えた。
その上で「一方、現実は進んでいます」とし、現状を列挙した。
・3月22日に最後のタンカーは到着済み
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・ナフサ民間在庫は約20日分(原油254日分との落差)
・エチレン生産拠点12か所中、半数が既に減産
同氏は「石化協は『樹脂在庫2カ月』とコメントしましたが、医療用途に優先される保証はどこにもない。考えてくれていると信じたい気持ちはわかります。でも法律がなければ行政は動けない。これが現実です」と説明した。
同氏は「透析歴30年の当事者が『ああ俺死ぬな』と言っている。これは感情論じゃない」とも指摘。「医師として言う。構造的に正しい恐怖だ。透析は週3回、1回4時間、止められない。血液回路もダイアライザーも使い捨て。素材はナフサ由来のプラスチック。ナフサ在庫は20日。汎用樹脂は主要メーカーで新規受注ストップ、通常使用量以上は不可。この人が『俺死ぬな』と思うのは、正確に現実を見ているからだ」と続けた。
その上で、「政府は『254日分の石油備蓄がある』と言う。だが原油があっても、ナフサが止まれば医療プラスチックは作れない。備蓄の数字で安心させておいて、その裏で透析患者34.5万人の命綱が静かに切れていく」と数字を挙げて、さらに説明。「このままでは、透析医は、この人たちの前に立って『最後の透析』を言い渡さなければいけない。言えない。だから声を上げる。医療材料への原料優先配分を、いま議論しなければならない。人が死んでからでは遅い」と訴えた。
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