「ただ呆れました」元万引きGメンが目撃した正社員の窃盗劇 客のカードで20万円の不正利用 → 当然解雇

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2026年03月29日 06:20  キャリコネニュース

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「どんな些細な金額であっても、盗む行為は絶対に許されません。ましてや勤め先での犯行映像を直視した時は、ただ呆れてしまいました」

かつて大型商業施設で保安警備員、いわゆる「万引きGメン」として勤務していた原田さん(仮名、40代女性)は、約15年前に起きた社内での窃盗事件を今も鮮明に覚えている。

客が置き忘れたクレジットカードで、従業員が高額な不正利用に及ぶという信じがたい事件だ。編集部は原田さんに取材し、当時の状況を詳しく聞いた。(文:篠原みつき)

レジからポケットへ……防犯カメラが捉えた「引き継ぎ」の瞬間

「私は制服巡回とカメラ監視が主な仕事でした。カメラや巡回で怪しい人を発見したら、私服で追尾し、店の外に出たあと声掛けをして捕まえる。いわゆる『Gメン業務』を兼務していました」

その事件は、2階の衣料品コーナーから始まった。来店した顧客が数点の買い物をした際、カードをスキャンするカードリーダーにクレジットカードを置き忘れてしまったのだ。

翌日、紛失に気付いた客から店舗に連絡があった。しかし、カードは見つからない。何者かがカードを持って行ってしまった可能性が浮上した。

「連絡を受け、防犯カメラの映像を事件当日まで遡って確認しました」

すると、信じられない光景が映し出されていた。

「犯人は、商業施設の正社員で30代の男性でした。その社員は、レジで見つけたカードを自分のポケットへ滑り込ませていたのです」

非番の日に同店舗で決済。被害額は20万円に

犯行はカードの窃取だけにとどまらなかった。防犯カメラには、同じ施設内でその従業員が盗んだカードを使って堂々と買い物をしている映像まではっきりと残されていたのだ。

「従業員が仕事中に買い物をした場合、レシートを持っていないとジュース1本すら持ち出しできない厳しいルールがあります。でも、買い物は非番の日にしていました。レジを担当した他の従業員も、まさか盗んだカードで買っているとは気付かなかったようです」

1回の決済額は3万円から5万円。顧客が利用停止の手続きをとるまでの数日間に、総額で20万円近くが使われていたという。施設外での余罪があることも発覚した。

事態を重く見た男性社員の上司が、警備担当者の元へ「手を煩わせた」と直々に謝罪に訪れるほどの騒ぎとなった。エリアマネージャーも管理不十分として上層部から厳しく叱責されたという。

「魔が差した」では済まされない。発覚後も何食わぬ顔で勤務

驚くことに、この従業員は悪事が完全にバレるまで、まったく何食わぬ顔で働き続けていたという。

彼は普段からギャンブルに明け暮れて生活に困窮しており、「魔が差した」と供述していたというが、当然ながらそのまま懲戒解雇となった。原田さんは当時の心境をこう振り返る。

「ある程度の中堅キャリアを棒に振ってまで、得るものがあったのでしょうか。保安警備という仕事柄、逆恨みされて報復されることも日常的になくはない職場です。当時、私の子どもは未成年だったため、彼が辞めてからも数年間は身辺に気を配る生活が続きました」

その後、原田さんは市内の別の場所で元従業員を見かけることが何度かあったという。しかし、目にするたびにその姿はどんどん荒んでいくように見えたそうだ。

出来心で客のカードに手を出した代償は、本人の人生を狂わせるには十分すぎるほど大きかったようだ。

※キャリコネニュースでは「職場で起こった窃盗事件」のエピソードを募集しています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/IX3VN62M

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