
《【総工費300億円】客0人のテーマパーク》
3月中旬、冒頭のように強烈な一文が添えられたXの投稿が拡散された。この投稿に写っていたのは、三重県伊勢市にある体験型テーマパーク『伊勢忍者キングダム』。安土桃山時代の街並みを再現した壮大な空間が広がる一方で、そこに人影はほとんど見当たらない。
閑散ぶりが話題のテーマパーク
観光地とは思えないほどの静けさに、ネット上では、
《想像以上にやばすぎた》
《金の無駄。アホ臭いね》
といった声が上がっている。
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「テーマパークは本来、人の多さで価値が可視化される場所です。それがほぼ無人となると、“大丈夫なのか”という不安が先に立ってしまう。特にこの施設はスケールが大きい分、そのギャップがより強調されてしまいます」(旅行ライター、以下同)
同施設は1993年に総工費300億円を投じて、『伊勢戦国時代村』として開業。広大な敷地にそびえる城、細部まで作り込まれた城下町など、本格的な造りが特徴だが、その完成度の高さが、逆に“人の不在”を際立たせてしまう皮肉な構図となっている。
「ここまで投資された施設が閑散としていると、来場者としては純粋に楽しむ前に“なぜ人がいないのか”を考えてしまう。心理的なハードルが生まれてしまうんです。アクセスもよいとは言えず、わざわざ訪れようとする観光客はいまだ少ない印象です」
さらに、この“静けさ”に現実的な不安を重ねる声も少なくない。
拡散された投稿には、《三重県の伊勢忍者キングダムガラガラすぎる みんなで大家さん案件で70億円集めて分配金も停止中》といった指摘も含まれていたのだ。
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「『みんなで大家さん』は、不動産投資サービスとして知られていますが、投稿によると、この施設の出資者への分配金が停止しているとのこと。真偽は不明ですが、こうした情報が広がることで、施設そのものに対する不信感も募りかねません」
実際に、『みんなで大家さん』には、同施設に関するページを掲載中で、想定利回りは7.0%と記されている。
分配金が停止中というのは、本当なのだろうか。運営会社に問い合わせてみたが、期日までに回答はなかった。
テーマパークとしての体験価値とは別のところで、“不安材料”が積み重なっている『伊勢忍者キングダム』。だが、その一方で、人が少ないことを“メリット”と捉える声もあるという。
「“写真撮影”する際はほぼ貸し切り状態ですし、混雑が苦手な人にとっては理想的な環境ともいえます。ただ、この施設はショーや体験に参加してこそ楽しめるテーマパーク。受け身で訪れると、“何も起きない場所”と感じてしまう可能性もあります」
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ネット上では、
《良いところなのに勿体無いな…》
《キャストの人達が良い人過ぎると言うのが胸が痛む 建物自体はとてもステキだし、入場料金を安くしたらコスプレイヤー達の聖地にならないかしら》
《やり方によってはだいぶ蘇りそうどけどなあ》
などの意見も寄せられていた。
外国人観光客が増加傾向にある昨今、そのポテンシャルを評価する声もある。やり方次第では、再び人を呼び込む可能性もありそうだ。

