
<広島1−0中日>◇29日◇マツダスタジアム
先発転向初戦の栗林良吏投手(29)が準完全試合を達成した。わずか95球で9回を投げ抜くマダックス。許した走者は安打による1人だけ。打者28人で片付けた。
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先発初登板までの「先発栗林」を探す道のりは、険しいものだった。同じように中継ぎから先発転向に挑戦する若手と違い、「ローテ入り」は最低限の目標と捉えていた。オフから目に見えない重圧を背に過ごしていた。春季キャンプ3日目にはプロ初の100球超の投げ込みを行ったが、第2クールに腰を痛めた。違和感が残る中でも「ここで離脱したら、もう戻れない」と歯を食いしばり、争いの輪に戻った。「自分にプレッシャーをかけすぎていたところもあった」と吐露する。
実戦に入っても、好投を続けるライバルたちとは対照的にパッとしなかった。4日ファームの中日戦では、4回まで毎回安打の7安打を浴びて3失点。この日対戦した阿部、板山にも安打を許した。表情は暗かった。「このままだとふがいない投球のまま。僕は床田さんや(森下)暢仁みたいに、先発っぽく力を抜いて投げることはできない」。開幕2軍を覚悟し、迷いが吹っ切れた。
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迎えた初登板。立ち上がりから腕を振った。「1イニングずつ。1人ずつ」。その積み重ねが9回、28人だっただけ。栗林はまだ、中継ぎから先発への移行期間を歩いている。【前原淳】
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